本文へ移動

児童虐待防止対策

オレンジリボンの画像

全てのこどもは、「児童の権利に関する条約」の精神にのっとり、適切な養育を受け、健やかな成長・発達や自立が図られることなどを保障される権利があります。
こどもの健やかな成長に影響を及ぼす児童虐待の防止は社会全体で取り組むべき重要な課題です。

1. 概要

全てのこどもは、「児童の権利に関する条約」の精神にのっとり、適切な養育を受け、健やかな成長・発達や自立が図られることなどを保障される権利があります。

こどもの健やかな成長に影響を及ぼす児童虐待の防止は社会全体で取り組むべき重要な課題です。

予算関係

2. 児童虐待の定義

児童虐待とは、以下の4種類に分類されます。(児童虐待の防止等に関する法律 第二条)

身体的虐待殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など
性的虐待こどもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など
ネグレクト家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など
心理的虐待言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、こどもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティックバイオレンス:DV)、きょうだいに虐待行為を行う など

3. 児童虐待の現状

4. 児童虐待防止のための主な取組

189(いちはやく)

こどもを虐待から守るのに、理由はいらない。情報提供や相談を!!まずは連絡 匿名可能 通話無料 秘密厳守 189(いちはやく)

児童虐待かも・・・と思ったら、すぐにお電話ください。
あなたの1本の電話で救われるこどもがいます。

  • お住まいの地域の児童相談所につながります。
  • 通告・相談は匿名で行うことも可能です。
  • 通告・相談をした人やその内容に関する秘密は守られます。

親子のための相談LINE

親子のための相談LINE

「親子のための相談LINE」は子育てや親子関係について悩んだときに、こども(18歳未満)とその保護者の方などが相談できる窓口です。

  • 匿名(LINE上のアイコンとニックネーム)でも相談ができます。
  • 相談内容の秘密は守られます。

ひとりで悩まず、お気軽にご相談ください。
個人情報の取り扱いについて、ご相談の前に、こちらを必ずお読みください。

(1)児童虐待の発生予防

妊娠・出産・育児期の家庭では、産前産後の心身の不調や妊娠・出産・子育てに関する悩みを抱え、周囲の支えを必要としている場合があります。こうした家庭に適切な支援が差しのべられず、痛ましい児童虐待に至ってしまうことのないよう、こども家庭庁では、妊娠・出産・子育てに関する相談がしやすい体制の整備や、地域の子育て支援サービスの充実を図っております。

子育て世代包括支援センターについて

子育て世代包括支援センターでは、地域のつながりの希薄化等により、妊産婦等の孤立感や負担感が高まっている中、妊娠期から子育て期までの支援を切れ目なく提供するために相談支援等を行っています。

こども家庭庁では、子育て世代包括支援センターの全国展開を目指して整備を推進しています。
詳しくはこちら

子育て支援に関係する事業

(2)児童虐待発生時の迅速・的確な対応

要保護児童対策地域協議会(こどもを守る地域ネットワーク)

虐待を受けているこどもや支援を必要としている家庭を早期に発見し、適切な保護や支援を図るためには、関係機関の間で情報や考え方を共有し、適切な連携の下で対応していくことが重要です。このため、関係機関により、こどもや保護者に関する情報の交換や支援内容の協議を行う場として、法律上、要保護児童対策地域協議会(こどもを守る地域ネットワーク)が規定されており(児童福祉法第25条の2)、地方自治体はその設置に努めるものとされています。
こども家庭庁では、地方自治体での要保護児童対策地域協議会の設置促進と活動内容の充実に向けた支援に努めています。

市区町村こども家庭総合支援拠点

こどもの最も身近な場所にある市町村は、こどもや妊産婦の福祉に関する支援業務を適切に行う必要があります。

そのため、こどもとその家庭や妊産婦等を対象に、実情の把握、こども等に関する相談全般から通所・在宅支援を中心としたより専門的な相談対応や必要な調査、訪問等による継続的なソーシャルワーク業務まで行う機能を担う拠点(市区町村こども家庭総合支援拠点)の整備に努めることとされており、こども家庭庁では市区町村こども家庭総合支援拠点の設置を推進しています。

児童相談所

児童相談所は、こどもに関する家庭などからの相談に応じ、こどもが有する問題やこどものニーズ、こどもの置かれた環境の状況等を的確に捉え、こどもや家庭に適切な援助を行い、こどもの福祉を図るとともに、その権利を擁護することを目的とした機関です。

こども家庭庁では、児童虐待が発生した時に迅速・的確な対応ができるよう、児童相談所の体制強化を推進しています。

(3)関係機関(外部リンク)

5. 法令・指針等

児童虐待に係る法令・指針等一覧

児童虐待に関する法令や指針等の一覧を掲載しています。

令和4年6月に成立した改正児童福祉法について

改正児童福祉法の内容、今後のスケージュール、調査研究事業の報告書等を掲載しております。
詳しくはこちら

6. 会議

7. 調査・検証

こども虐待による死亡事例等の検証

死亡事例の背景要因等を分析・検証し、明らかとなった問題点・課題から具体的な対応策について、児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会より提言が行われています。

詳しくはこちら

乳幼児健診未受診者、未就園児、不就学児等の状況確認調査

乳幼児健診未受診や、未就園、不就学等で福祉サービス等を利用していないなど、関係機関が確認できていない子どもを市町村において把握し、目視等により状況確認を進める取組を毎年度実施しています。

詳しくはこちら

市町村(虐待対応担当窓口等)の状況調査

市町村における虐待対応窓口等の運営状況についての調査結果を掲載しています。

詳しくはこちら

8. 調査研究

令和5年度

実施事業一覧(一次公募)

令和4年度

1一時保護職員に対して効果的な研修を行うための調査研究 株式会社日本総合研究所
2一時保護所の設備・運営基準策定のための調査研究 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
3アドボケイト(意見・意向表明支援)における研修プログラム策定及び好事例収集のための調査 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
4保護者支援プログラムのガイドライン策定及び好事例収集のための調査研究 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
5要保護児童等に関する情報共有システムの効果的な活用方法及びその他のシステムとの効果的な連携のための調査研究 株式会社野村総合研究所
6児童相談所のおけるICTやAIを活用した業務の効率化に関する調査研究 株式会社野村総合研究所
7SNSを活用した児童虐待等に関する相談の効果的な運用に関する調査研究 株式会社リベルタス・コンサルティング
8ヤングケアラーの支援に係るアセスメントシートの在り方に関する調査研究 有限責任監査法人トーマツ
9児童相談所における虐待による乳幼児頭部外傷事案における安全確保策に関する調査研究 有限責任監査法人トーマツ
10児童相談所や一時保護所等における保健師の効果的な活用に関する調査研究 みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
11子ども家庭福祉の新たな資格に関する調査研究 株式会社工業市場研究所
12養成校におけるモデル的なカリキュラムの検討と、子ども家庭福祉の新たな資格における指定研修等への養成校の協力の在り方に関する調査研究 一般社団法人日本ソーシャルワーク 教育学校連盟
13児童相談所における要保護児童等の援助事例の実態に関する調査研究 有限責任監査法人トーマツ
14市区町村におけるヤングケアラー把握・支援の効果的な運用に関する調査研究 有限責任監査法人トーマツ
15警察からのいわゆる「面前DV」に係る通告の収集・分析に関する調査研究 有限責任監査法人トーマツ
16権利擁護スタートアップマニュアル作成に関する調査研究 みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
17こども家庭センター及びサポートプランについての調査研究 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
18要保護児童対策地域協議会のあり方に関する調査研究 株式会社シード・プランニング

9. 啓発活動

こども家庭庁設立以前(令和5年3月31日)までの情報は厚生労働省のウェブサイトに 掲載しています