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保育士の一日(幼児クラス)

<4歳児担当> 松田大作先生

4歳児担当の松田大作先生の写真

【事務的な仕事①】同僚との情報共有にICTも活用

9:00
カレンダーをチェックする様子の写真
出勤したら、スケジュール管理ツールで園のカレンダーをチェック。来客や行事の予定などを確認し、作業の段取りを組みます。最近は保育のICT化が進み、園内での情報共有がさらにスムーズになりました。別のクラスの保育士のやり方や工夫を知ることができ、保育士同士の連携がしやすくなっています。

【こどもの受け入れ】出欠を確認しつつ、親子に「おはよう」

9:05 
親子を迎える様子の写真
朝の大事な仕事は、保育室で登園してくる親子を迎えること。その日のこどもの出欠状況をICT機器(タブレットや登降園システムなど)で確認しつつ、登園してきたこどもたちに「おはよう!」と明るく声をかけます。「体調は?」「お迎えは?」などと保護者にも声をかけ、「先生、あのね、おうちでね」と話すこどもにうなずきながら、こどもの顔色や表情で気になることがあれば確認。朝の情報はその日の保育の参考になります。

【遊びの活動・散歩】安全に配慮しながら、外遊びを満喫

9:30
お散歩の様子の写真
天気の良い日は公園までお散歩です。安全には最大限に配慮し、散歩中の横断歩道では「右を見て、左見て、また右を見て」と交通ルールを忘れずに伝えます。公園ではみんなで鬼ごっこをしますが、実はルールのある活動は4歳児だからこそ楽しめる遊びなのです。そして、こどもたちとは全力で遊びます!こどもたちは悔しくて泣いたり、楽しくて笑ったりと感情も豊か。毎日会っていても日々成長と発見があるから、保育って面白いんですよね。

【安全確認】怪我をしないように安全確認

11:10
安全確認をしている様子の写真
遊具や玩具の安全確認も保育士の大切な仕事なので、定期的に行います。今日は園庭での遊びに使う木の板がささくれていないか、一つ一つ手で触って確かめました。トゲが出ていてこどもの手に刺さったら大変ですからね。隅々まで気を配ることで、こどもたちは安全に伸び伸びと遊べるようになります。

【昼食】会話を楽しみながら給食タイム

11:30
給食タイムの写真
私の園では、昼食はランチルームでいただきます。保育士が配膳台に並べたごはんやおかずをこどもたちが自分で取ってくるスタイルで、自立を援助。保育士もこどもたちと一緒に食卓を囲みます。食育を意識して、「今日のメニューはカジキマグロだよ」と食材に興味を向けたり、「おいしいね」と会話を通して食事の楽しみを分かち合ったりしながら、こどもたちの食事の進み具合にも注意を払います。

【事務的な仕事②】記録作成も大事な仕事です

12:45
パソコンで作業中の写真
こどもの姿を報告する「保育日誌」や、遊びの様子を撮影した写真とあわせてエピソードや保育の意図などを保護者に伝える「ドキュメンテーション」を作成するのも保育士の仕事。こどもから離れてパソコンに向かいます。ドキュメンテーションは保護者にアプリで共有し、その日に伝えることが大切です。こどもの姿や成長を分かりやすく保護者に伝え、育ちを共有することが、重要な子育て支援になります。

【保育会議】保育会議でこどもの姿を共有

13:00
保育会議の様子の写真
今日は4歳児クラスの保育会議の日。「午前中の保育はどうでしたか?」と園長。「公園で見つけた霜柱をみんなで踏んだり触ったりして、1月のねらいに沿った活動ができました」「○○ちゃんが『恐竜のたまごを見つけた』と教えてくれて、それがですね……」などと、みんなで活動の内容やこどもの姿を共有しながら、自然と会話が盛り上がります。わいわい語り合いながら同僚との関係性も深まり、保育の楽しさを感じる時間に。保育を振り返り、様々な視点からこども理解を深める大切な機会です。

【休憩】コーヒータイムでひらめきも!

14:00
コーヒータイムの様子の写真
クラスの担任が複数いるので交代で休憩を取ります。今日は職員室でコーヒータイム。ほっとしますね。静かに考えごとをしたり、居合わせた別のクラスの保育士とおしゃべりしたりして過ごします。「今日、○○ちゃんはこんなことをしていたよ」などと、雑談からこどもの新しい一面を知ったり保育のアイデアがひらめいたりすることも。

【おやつ】おやつを食べて午後も元気に!

15:20
おやつタイムの写真
おやつタイムはランチルームに移動して、保育士も一緒におやつをいただきます。今日のメニューは、こどもたちに大人気の「黒糖ポップコーン」。「もっと食べたい」と、お代わりに並ぶこどもも。おやつを食べ終わったら、こどもたちとお迎えの時間まで元気に過ごします。

【午後の保育・自由遊び】遊びは一つだけじゃツマラナイ

16:00
園庭の様子の写真

保育室の様子の写真

園庭で遊ぶ様子の写真
おやつの後は自由遊び。園庭か保育室のどちらかをこどもが選んで遊びます。園庭ではボール遊びや鬼ごっこ、保育室では絵本や折り紙、ブロックのコーナーに分かれて、それぞれ好きな遊びに取り組みます。保育士はこどもが遊びに没頭できて、体験が豊かになるように多様な遊び(環境)を用意する一方で、こどもから目を離さず、定期的に人数確認をしながら遊びを見守ります。遊びにも真剣に応える保育士はどのコーナーでも人気者です。

【夕方の保育①】思いを表現できる「お集まり」

16:30
お集まりの様子の写真
私の園では、「お集まり」の時間にクラスのこどもたちを集めて絵本の読み聞かせをします。読み終わった後、絵本の内容について質問を投げかけると、「はい! はい!」と手を挙げて自分の考えを話すこどもたち。友達が自分と違う考えをもっていることに気付く年齢なので、一人一人のこどもが自分の思いを表現できる場を保育士は意識してつくっていきます。

【夕方の保育②】短時間でも保護者との会話は重要

17:00
お迎えの様子の写真
日が暮れてきたら、園庭組のこどもたちも保育室へ。お迎えの時間です。「お帰りなさい!」と声をかけると、保護者もほっとした表情に。「今日はかくれんぼで遊んでいましたよ」などと、その日のこどもの活動や育ちの様子を伝えたり、「明日は散歩に出かけるので早めに登園してくださいね」と明日の見通しを伝えたりします。保護者とパートナーシップを築き、子育てを支えていくことも保育士の重要な仕事です。

【帰宅】勤務終了、家族の待つ家へ

18:00
勤務終了し帰宅する様子の写真
保育士の勤務時間はシフト制で、今日は9時から17時45分までの勤務です。タイムカードを押したら勤務終了。「ダーせんせい(松田先生のニックネーム)、さようなら!」と帰り支度の親子からの言葉に癒やされます。家庭では2歳のこどもがいる父親です。自宅まで15分ほどの道のりを、自転車で風を切りながらリフレッシュ。気持ちはわが家へ向かいます 。今日も充実した一日でした!

保育士になったきっかけ

大学では機械工学を専攻しましたが、就職活動を始める時点でふと「こどもが好きだから保育士になりたい」とひらめきました。いったん機械関係の技術職として働くも、保育士になる夢を諦めきれず、10年後に自力で資格を取り保育士として転職。こどもと向き合う日々は苦労もありますが、こどもの笑顔に励まされるなど喜びも大きく、毎日が充実しています。

ストレス解消法

口下手な方なので、仕事で自分の意見をうまく伝えられないこともあります。どうしたら伝えられるのか考えますが、悶々とする気持ちを解消してくれるのがランニング。家の近所を10キロほど走っているうち、悩んでいたことも「次へのステップだな」と思えてくるなど、汗と一緒に頭の中もデトックスされていくのが分かります。

仕事の必需品

趣味のマジックをする様子の写真

マジック道具の写真
マジックが趣味。いつでもマジックができるように、ポケットに輪ゴムやペンなどをしのばせています。こどもの注意をこちらに向けたい時などに、「ほら、見てごらん。この輪ゴムがどうなるかー?」などと言いながらマジックをやってみせると、こどもたちの視線が集中します。「芸は身を助ける」を実感する日々です。

もっと知りたい保育士