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学校外からのアプローチによるいじめ解消の仕組みづくりに向けた手法の開発・実証事業について

令和5年10月に文部科学省が公表した「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果において、令和4年度のいじめの認知件数が約68万件と過去最多となり、また、いじめによって生命・心身または財産に重大な被害が生じた疑い、又は相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがある重大事態の件数が約900件と過去最多に迫るなど、いじめ問題は深刻な状況にあります。
こども家庭庁は令和5年4月に設置されましたが、「こども政策の新たな推進体制に関する基本方針」(令和3年12月閣議決定)においては、「いじめに関し、こども家庭庁は、学校外でのいじめを含めたこどものいじめの防止を担い、関係機関や関係者からの情報収集を通じた事案の把握、いじめの防止に向けた地方自治体における具体的な取組や体制づくり等を推進する」とされています。また、令和4年6月に成立したこども家庭庁設置法(令和4年法律第75号)において、こども家庭庁は「いじめ防止対策推進法(平成25年法律第71号)の規定によるいじめの防止等に関する相談体制その他の地域における体制の整備」を所掌するとされたところです。
これらを踏まえ、本事業は、こども家庭庁の下で、地域におけるいじめ防止対策の体制構築を推進するため、学校及び学校の設置者(以下「学校等」という。)以外の首長部局からのアプローチによるいじめ解消の仕組みづくりに向けた手法の開発・実証に取り組みます。その成果を、地域の実情も踏まえ、今後のいじめ防止対策の強化に活用することで、学校等におけるアプローチと相まって、いじめの長期化や重大化を防止できる地域の体制を構築することを目的として事業を実施します。

事業概要(地域におけるいじめ防止対策の体制構築の推進(PDF/176KB)

①実証地域(地方公共団体の首長部局)での開発・実証業務

1. 業務について

自治体の首長部局において、専門家の活用等により、学校における対応のほかに、いじめの相談から解消まで取り組む手法等の開発・実証を行います。

2. 実施団体(令和6年7月現在)

  • 北海道旭川市
  • 千葉県松戸市
  • 三重県伊勢市
  • 大阪府堺市
  • 大阪府八尾市
  • 大阪府箕面市
  • 福岡県
  • 熊本県熊本市
  • 岩手県盛岡市(令和6年度より実施)
  • 東京都品川区(令和6年度より実施)
  • 新潟県新潟市(令和6年度より実施)
  • 静岡県湖西市(令和6年度より実施)

3. 各団体の取組

※当初計画時の取組予定を含む

②実証地域への専門的助言や効果検証及び研修コンテンツの作成業務

1. 業務について

各実証地域における取組への専門的助言や効果検証の伴走支援。汎用モデル化及び首長部局の担当者向けの研修コンテンツを作成します。

2. 実施団体

  • 公益社団法人子どもの発達科学研究所

3. 実施団体の取組