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こども・若者参画及び意見反映専門委員会(第2回)

概要

日時:令和5年9月12日(火)17時00分から18時30分
場所:オンライン

議事

  1. 今後5年程度を見据えたこども施策の基本的な方針と重要事項等~こども大綱の策定に向けて~(中間整理)(案)について
  2. こども若者★いけんぷらす登録テーマ報告について

資料

議事録

○話し合いの内容について
1.今後5年程度を見据えたこども施策の基本的な方針と重要事項等~こども大綱の策定に向けて~(中間整理)(案)について

(事務局(こども家庭庁の職員)から)
●まず、こども大綱の作成に向けて、今がどういう段階なのかを説明します。
中間整理案は、昨年度から今年度にかけて、こども家庭審議会の下の基本政策部会で話し合いを重ねてきたものです。これまで8回の話し合いを経て今の案になっています。
8月10日の基本政策部会で、それぞれの部会・委員会で中間整理案のかかわりのある部分についてぜひ話し合ってほしいとの話が秋田部会長からあり、今回の専門委員会を開きました。今回話し合った内容は、9月15日の基本政策部会で土肥委員長から伝えていただきます。他の部会などで話し合ったことも踏まえて、9月末をめどに案が作られていく予定です。
そのあと、10月に、様々なこども・若者、子育てをしているひとなど、幅広い人の意見をいただきます。こども若者★いけんぷらすのほか、パブリックコメントや公聴会など、様々な形で幅広い人から意見をいただきます。そうした意見を踏まえて11月の下旬をめどに答申という形で案をまとめていきます。
特にこの委員会では、この中間整理案の中の、こども・若者の社会参画や意見反映にかかわりのある部分について、よりよくするための意見をいただきたいです。

資料1-1 今後5年程度を見据えたこども施策の基本的な方針と重要事項等~こども大綱の策定に向けて~(中間整理)(案) ※こども・若者の社会参画・意見反映部分抜粋(PDF/181KB)

  • 中間整理案の中の、こども・若者の社会参画・意見反映にかかわりのある部分です。
  • 中間整理案は第1から第5に分かれており、第2で「基本的な方針」を取りまとめています。6つの柱があり、その2つ目に「こどもや若者、子育て当事者の視点を尊重し、その意見を聴き、対話しながら、ともに考えていく」というこども・若者の意見反映に関するところがあります。
    この中では、「こども・若者が意見を形成し、表明し、社会に参画していくことができるように様々な配慮をしながら進めていく。それを実際に意見を聴くだけで終わらせるのではなくて、反映し、フィードバックする好循環をつくっていく」という大きな方針の部分について触れています。
  • 第4が一番くわしく意見反映について書いています。
    前段では、こども基本法の理念として示していることや子どもの権利条約で定められている意見表明権に触れた上で、こども・若者の社会参画や意見反映の意義についても記載しています。そうした意義のある取組を進めていく上でどういったことが大切であるか、基本的な理念として書いています。
    その上で、具体的にどういったことを進めていくかを(1)~(7)としてまとめています。

(委員からの感想・意見)
○菊池委員(まりっぺ)

  • 何のために意見反映、社会参画していくかという点について、子どもの権利条約にあるから意見を表明するし、意見を反映するということを目的のところで押さえてもらうと同時に、子どもの権利条約にもとづいて意見反映の取組が日本でなされているかをチェックする第三者機関ができていくと良い。中間整理案に入れてほしいというわけではないが、こどもコミッショナーのような機関が将来的にはできるといいなと思っている。
  • 「(1)国の政策決定過程へのこども・若者の参加促進」について、こども・若者の社会参画、意見反映をしていこうというときに、社会の土壌がまだ整っていないのではないかと不安・心配に思っている。大人に対し、こども・若者の社会参画についての理解を得るために教えたり・広めたりしたり、応援する雰囲気をつくっていくような周知をしていくということを中間整理案に入れたら良い。意見を言ったことによって殴られたりとか命を危なかったりするような若者たちと関わる中で、意見を言っても殴られない、意見を言っていいということを、社会が守っていくというような土壌づくりが必要。

○中村委員(みーちゃん)

  • こども・若者、子育て当事者の視点に立った書き方か、改めて確認いただきたい。
  • 例えば1ページの(2)に、「意見を持つことができるようになることが前提」という表現は、意見を持たない・参画しない人たちはよくない、自分から行動や決断をしないと読み取られるかもしれない。また、「声をあげにくいこども」というのはこどもが声をあげにくいのではなくて、社会や大人側に責任がある。そのような細かい点に気を使ったりするといい。
  • 第4の1②「主体性を高めることにつながる。ひいては、民主主義の担い手の育成に資する。」は、全ての「こどもや若者にとって」と読み取ってしまうと、大変な状況にある人たちにとってはかなり強い言葉で、辛くなってしまう若者が出るのではないかと心配をしている。希望に応じて、とか、必要な若者には、ということを示した方が良いのではないか。
  • 「(4)多様な声を施策に反映させる工夫」の部分の、例えば「脆弱な立場にあるこども」というのも、当事者が読むと傷ついてしまう表現だなというように思ったし、(5)の「意見を引き出すファシリテーター」というのは、意見を強引に読み解いてしまうと受け取れる書きぶりではないか。

○安部委員(あべちゃん)

  • まりっぺとみーちゃんの意見に賛成。
  • 私からの意見は全部で7点ある。
  • 1点目、(2)の「こどもや若者、子育て当事者の視点を尊重してその意見を聴き、対応しながら共に考えていく」の最初の2つの段落は、こども本人が頑張って意見表明しなければいけないように読み取れてしまうので、これを次のように書き換えてはどうか。
    こども・若者の今とこれからの最善の利益を図るため、こども・若者の意見を年齢や発達の段階に応じて尊重する。こども・若者には一人一人異なる意見や考えがある。しかし、様々な状況からこども・若者の声は十分に聴かれていない。そこで、こども・若者が1人で、または仲間と共に意見を表明することができるように意見形成への支援を進め、参加しやすい環境づくりを行う。また、意見を表明することが困難である場合に周囲がその気持ちや願いを酌み取るための方策を検討する。
    このような形であれば、こどもが頑張るのではなく大人・社会が変わらなければいけないことが伝わると思う。
  • 2点目、(1)の「国の政策決定過程へのこども・若者の参画促進」では、こどもが意見を述べる取組が主として書かれている。いろいろなところの取組を考えると、こどもや若者が仲間と共に話し合いながらだんだんと自分の考えに気づいたり、これは言ってもいいのかなということを安心できる場所で発していくことがあると思うので、次の一文を追加していただきたい。
    こども・若者が個人として意見を政策に反映させるための取組に加え、仲間と共に意見を形成できる常設の会議体の設置を検討する。
    自治体等とも連携して、こども・若者の代表制の会議体の設置・検討を考えてもよいのではないか。
  • 3点目、「(2)地方自治体等における取組促進」として「好事例の横展開」と書かれているが、これだけではなかなか取組が進んでいかないと思うので、次の二文を書き足してしてもらいたい。
    ①こども・若者の意見反映・社会参画に関する行政の所管部署の明確化と評価を行う。
    ②こども・若者の意見反映・社会参画に関する国の補助金を導入する。
  • 4点目、「社会参画や意見表明の機会の充実」の最後の文章の「自らの権利について知る機会の創出に向けて取り組む」に以下のように書き足していただきたい。
    知る機会の創出に向けて取り組むとともに、児童館や放課後児童クラブなど、こどもの居場所における意見反映・参画を促進する。こどもや若者が意見表明や参画の結果、不利益を被ることがないよう、意見表明と参画を担う大人の研修を行う。また、権利侵害や何らかの不利益が生じた場合の苦情相談窓口を設置する。
  • 5点目、「(4)多様な声を施策に反映させる工夫」に「困難な状況にあるこども」という言葉が出てくるが、書かれているものだけでいいのか、もっといると思う。書き足す文章の例として、「なお、困難な状況にあるこども・若者が誰であり、どのようなこども・若者の声が聴かれていないかを明確にする必要がある」。もう一つが、日本各地にある相談・救済機関によせられたこどものSOSを、制度をよくすることなど施策に反映させる方策を考える、難しい状況にあるこどもたちの声は相談という形でたくさん出てきているので、それを集めることができないかなということ。
  • 6点目、「(5)社会参画・意見反映を支える人材の育成」については古田さんの意見に賛成なので、後ほど古田さんから説明をしていただきたい。人を育てていくことだけではなく、土肥委員長がよくやっている場をつくるようなことが大事だと思っていて、もう少し書きたしたほうがいい。また、書くならば人を育てることだけではなくて、そこに関わる大人たちのルールをどうつくるか、どう整えていくかということも書いたらいい。
  • 最後の7点目、「(6)若者が主体となって活動する団体等の活動を促進する環境整備」は、若者だけではなくてこども・若者にしていただきたいのと、最後に一文を書き足したらどうか。「こどもの意見表明支援やこどもの社会参画機会の提供を行う」の前に、「地域におけるこどもの意見反映・参画の拠点としての児童館の機能強化を行い」という文章を追記して、こどもが意見表明することを助けたりこどもが社会に参画する機会の提供を行う民間団体とのつながりを強める。児童館の働きを強めることについては昨年度にほかの委員会で報告書も出ているので、こどもの意見反映の場として児童館を挙げてもいいのではないか。

○古田委員(ふるてぃー)参考資料2-2(PDF/873KB)を使って説明)

  • 全体としては、こども・若者の参画のそもそもの意義や目的、目指すこと、大事な考え方、いろいろな観点を盛り込んでいただいたと思っている。その上で、さらによくするためにどうしたらいいかという意見を提案する。以下は全て、第4「1 こども・若者の社会参画・意見反映」のところ。
  • 「(2)地方自治体等における取組促進」は、いきなり地方自治体が何をやるかという具体的な方法論・手段から始まっているが、そもそも地方自治体にどういうことが期待されるのかを改めて整理をして、だからこそこんなことを国はやっていきます、という流れのほうがきれいではないか。
  • 第2段落のルールづくりの話はすごく重要だと思っているが、いきなり詳しい話としてこれだけが出てきて浮いている感じがあるので、例えば「(3)社会参画や意見表明の機会の充実」の一例として入れたほうがいいのかなと思う。
  • ルールづくりの意義については、こども大綱ではこどもの権利を大事にすることが大前提にあり、あるいは大人や行政側にとっても学ぶことや示唆があるという意義が示されているのに「教育的な意義がある」とのみ書かれているのは矛盾する。例えば「こども自身が関与することはこどもの意見表明権を保障し、当事者の視点からルールを見直し改善する契機となるとともに」と加えたり、「教育的な意義「も」ある」と書きぶりをもう一度考えていただけるといい。
  • 「(3)社会参画や意見表明の機会の充実」について、社会参画・意見表明の機会の充実はこども家庭庁だけではなく、乳幼児期から青年期までいろいろな形で保障していくには様々なひとが関わってくる。こども大綱全体ではほかの省庁が関わってくることを打ち出してはいるが、ここにも「乳幼児の頃から学童期・思春期・青年期に至るまで持つことができるよう、関係省庁の連携のもと」と書くほうが、この文章が誰に向けられたものなのかをはっきりできると感じた。
  • 「(4)多様な声を施策に反映させる工夫」、配慮や工夫が必要なこどもは例示されている属性だけでは必ずしもないとは私も感じている。思い当たるところでは、言葉の面での壁がある日本語の支援が必要なこども・若者は、単に場を用意しただけでは参加が難しいだろう。あるいは外国にルーツのある・外国籍のこども・若者の権利保障も重要なので、例示をするのであれば加える必要があるのではないか。
  • 「公募などの方法では声をあげにくい」とあるが、公募という募集方法だけでなく、その場自体の在り方や意見表明・参画の仕方自体など、いろいろな障壁があって声をあげづらいので、「公募などの方法では」は削除していいのではないか。あわせて、「そうした脆弱な立場にあるこどもや若者」であってもなくても様々な障壁はあるので、例えば「~立場であっても」として、さらに「支援をする」を書き足してはどうか。
  • 「(5)社会参画・意見反映を支える人材の育成」、こども・若者の社会参画・意見反映を支えていく人としてファシリテーターは当然重要だが、地方自治体で参画・意見反映の場を相談役のように一緒に調整していくような人が必要かもしれないし、ファシリテーター以外にもあるという意味・表現を残しておいたほうがいいと感じた。

○櫻井委員(みもたん)

  • 第4の1で「こどもや若者と対話し、その意見を施策に反映させ」とあるのはいいと思う。一方で、もちろん意見が反映されるのがベストだが、まずは意見が批判されることなく受け止められることがとても重要と思っているので、そのことをもう少し書いていただけると良い。
  • その下に「その際、こども・若者と対等の目線でその意見を真摯に聴いて、尊重する大人の姿勢が重要である」とあるのはめちゃくちゃいいなと思って、この「尊重する」の後に「大人側の経験や考えを押しつけることなく」とぜひ入れていただきたい。意見を受ける大人自身の経験も大事だが、それを前面に出し過ぎないようにという点を記載できると良い。
  • 「(1)国の政策決定過程へのこども・若者の参画促進」に、「こどもや若者を一定数以上登用する」と入れていただきたい。これから会議にこども・若者を入れていこうという流れになると思うが、1人2人では大人たちに囲まれて全然発言できずに終わるということは私も経験している。
  • 地方でしっかり取り組まれるためにはお金の支援が必要と思うので、地方自治体がきちんと分かるような形で記載していただくと良い。また、自治体職員や議員が重要であることをわかっていても、首長(市長など)や役所の幹部が分かっていないと取組が進んでいかないと思うので、行政職員が上層部に説明・説得できるような資料があると良い。
  • こども・若者が意見を言った際にしっかりと守られる環境の整備や相談先、という文言がやはり必要。
    最近も、大人が運営する若者参画やボランティアの団体でハラスメントがあったが相談できないという意見があったり、パパ活と言われてしまったということも聞いた。参画することで嫌な思いをしたり傷ついたりしないように相談先の整備をすることと、関わる大人をしっかりと教育、アップデートする機会を設けることなどを追記いただきたい。

○黒木委員(たまちゃん)

  • 第4の1(3)の「社会参画や意見表明の機会の充実」は、意見を持つことが前提となっている印象を受けたが、こども・若者が意見を持つ前の段階でどのように社会課題に気づいていけるかのサポートについてももっと考えていく必要があるのではないか。学校や児童館といった比較的多くのこども・若者が通ったり、集まったりする場所での教育・周知がもっと具体的に行われていけば、こども・若者の社会参画・意見反映をより身近な場所にすることにもつながるのではないか。
  • 学校生活の中で周りに目を向けてみると、困難や複雑な背景を抱えていなくても、かつ意見募集に参加できるような状況にあったとしても、そもそも社会課題に興味がない、社会課題に気づけていない、また、社会課題に気づけていても声の上げ方が分からない、意識高い系と言われて声が上げづらいと思っている子は結構いると思う。私の学校では、社会問題について学ぶ活動や授業が多くあるが、そういう状況にあったとしても、いきなり意見を求められると発言が困難と感じる子もとても多くいると思う。
  • それを踏まえて考えると、第4の1「国や地方自治体が様々な機会を捉えて」は、まず国や地方自治体が取り組みを行ってから、家庭や学校もそれに従うという印象を受けたが、もっと学校が重要視されてもいいのではないか。学校がもっと主体的に活動を行うことによって、こどもたちの社会課題に対する意識が高まり、それに伴って国や地方自治体でももっと政策を進めやすくなると思うので、学校をどのような立ち位置に置くかはもう少し工夫してもいいのではないか。

○原田委員(伊織さん)

  • 最後の注に「「意見」は、(中略)非言語で表現される意見も尊重されるべき」とある一方で、こうした会議体では発言したことが意見として認められるので、意見というのはどういうものなのか分からない。こうした文書として出る場合は、前提として、どういったものが意見としてあるのか、意見とは何なのかが最初に示されるといい。

○中村委員

  • 先ほどたまちゃんが言ってくれていた、そもそも社会的な課題に関心がないとか、意識高い系だと思われて意見を言いにくいとかは、この困難な状況に当てはまらないけれども、そういう人たちの声も聴きたいのかなと思ったので、困難と当てはめなくてもいいのではないか。

○古田委員

  • 今の議論には賛成で、だからこそ結論を悩んでいる。全ての子の声が大事であることは当然として、例示で挙げられているような子たちの声の保障はすごく大事である一方、書かれてない子の声は大事でないという話にならないかという心配もある。こどもという立場上、全てのこどもにそもそも意見表明や参画への障壁があることを前提として認識しなければいけないし、他方で、特にこのような属性のこどもには配慮が必要というバランスが難しい。

○原田委員

  • 一番分かりやすかった事務局からの説明にあわせて「意見を届けたいが何らかの障壁で届けられないようなこども」という表記でもいいのかなと思う一方で、特に書かないとなかなか見つけられないとか、大人の社会が対応しないということがあるなら書いたほうがいいのかなと迷っている。

○土肥委員長

  • 各地でいわゆる「こども会議」や「若者会議」をやっているが、そこには参画したい意欲のある層のこどもたちが参加していて、より意見を言いづらいこどもたちのことが忘れられがちになってしまうところはあると思う。何らかの状況で意見を上げにくいこどもの具体的な例示が記載されているほうが、各省庁や自治体でも取り組まれやすいと思う。

○菊池委員

  • 具体例を書くのであれば、外国籍のこどもも書き足すことが必要かなと思う。ヤングケアラーは、いきなりそのように呼ばれるようになってちょっともやもやするというような意見も当事者の方から聞いたことがある。当事者・経験者でこのように具体例として書かれることがレッテルと感じられる人がいたらぜひ意見をお聞きしたいが、どのように感じているか伊織さんにお聞きしたい。

○原田委員

  • 僕はヤングケアラーだと自分で認めているので、レッテルを貼られているという感じはない。
  • もう一つ、「配慮や工夫」のさらに具体的な話になってしまうかもしれないが、尼崎のユースカウンシルにはヤングケアラーや不登校、虐待を受けていた当事者が参加者の7割ぐらいいて、何かそうした工夫の中に今の話がヒントになりそうだなと思った。

○貴戸委員

  • レッテルを貼られるように感じるのは、マイノリティー(少数派)として発言の機会を提供されたときに、個人としてではなく、その属性を持つ人としての発言が求められてしまうからだろう。マイノリティーといっても一枚岩ではないし、多様であって当然。また、マジョリティー(多数派)であってもしんどさを感じていることもある。力関係に敏感になりつつも、単純にマイノリティーだから・マジョリティーだからというのではない、集団内部の多様性に想像をめぐらすのはすごい大事だなと思う。

○原田委員

  • 先ほどのまりっぺさんからの質問について、振り返ると、ヤングケアラー状態の当時だったら意見を言いにくいなと思ったかもしれない。今だからこそこうして意見を言えているけれども、渦中にあるこどもたちの場合、自分だったらなかなか声を上げにくかったりとか、自分たちだけ特出しされてスポットライトを当てられているような気持ちを覚えるだろうな、と改めて考えた。

○黒木委員

  • 自分が地方で育ち、進学して環境が変わったことで地方と都市部の格差に気づいた。その状況にあるときは気づかなくても、外に出たときに気づくことがあると思う。虐待などこういう環境が困難だと資料に具体的に書かれていると、本当に意見が言いたい子とか困難な状況に置かれていることを自覚していない子が逆に意見を言いにくくなるようになってしまうのではないかなと思ったので、修正する必要があるのではないか。
  • この委員会に参加するに当たって、高校生が1人しかいないこともあり、できるだけ多くの声を拾って意見を入れたほうがいいのではないかという不安も少しある一方で、どのような意見を言えば、自分とは異なる状況、困難な状況に置かれている子の意見も反映できるのかイメージが湧かないところもある。なので、そういったところを特定してしまうと逆に言いにくい人が、どちらの視点でも出てくるのではないかなと思った。

○土肥委員長

  • 2点目については、基本政策部会でも大学生の委員から代表制が本当にこれでいいのかという指摘があった。私も若者に分類されているが、若者が国の会議に入るという取組は今年から始まったので、今後検討していくことになるのではないか。

2.こども若者★いけんぷらす登録テーマ報告について
資料2 こども若者★いけんぷらす(いけんひろば)テーマ一覧(PDF/153KB)
(事務局からの説明)

  • 今年度のこども若者★いけんぷらすで、こどもたちの意見を聴いていくテーマをまとめたものです。
  • いけんひろば参加者、ファシリテーター、テーマを出した省庁の方からも、いけんひろばがどうだったかを聴く予定なので、今後の委員会ではその報告をしたいです。また、次回以降、この事業で具体的にどんなことをしているのかの説明や報告も行いたいです。

(委員からの感想・意見)
○櫻井委員

  • 社会課題に関心がある子も含めて、こども若者★いけんぷらすという声を届ける機会があるというのをなかなか知らないのが課題。今登録している方たちはどうやって登録してくれたのか。また、今後どうやってぷらすメンバーを増やしていく予定なのか。こういった場所があるということは、私からも積極的に発信していきたい。

○土肥委員長

  • こども若者★いけんぷらすについてはこの委員会でも議論するかもしれないが、4,000人のぷらすメンバーが友達を3人ずつ連れてきたらすぐに1万人になるのではと思うので、いけんぷらすの中でどうやって広めるのかをテーマにしたらいいのではないか。また、ぽんぱーと私たちが意見交換する場があってもいいかもしれない。
  • 今日出た意見は、9月15日の基本政策部会で伝えたい。