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加藤大臣記者会見(令和5年9月19日)

加藤大臣記者会見要旨

(令和5年9月19日(火)11時18分から11時32分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

おはようございます。まず、冒頭、私からの発言をさせていただきます。

9月、まず「男性・男児のための性暴力被害者ホットライン」の開設についてでございます。9月22日、今週金曜日に、「男性・男児のための性暴力被害者ホットライン」を開設することとなりましたので、お知らせをいたします。

このホットラインは、7月に取りまとめたこども・若者の性被害防止のための緊急対策パッケージの中で、相談しやすくするための対策の一つとして設置することといたしました。

具体的には、お手元にお配りをいたしました資料のとおりでございまして、男性のための性暴力被害ホットラインと、男の子と保護者のための性暴力被害ホットラインの2つの相談窓口を設けさせていただきます。

相談は、男性のためのホットラインは、毎週土曜日19時から21時、男の子と保護者のためのホットラインのほうは、毎週金曜日・土曜日の16時から21時、専用のフリーダイヤルでお受けすることといたしております。

このホットラインでは、専門的な知見を有する相談員が電話でお話を伺いまして、心理的サポートを行うとともに、相談内容に応じてお住いの地域の専門機関を紹介するなどの支援を行ってまいります。

性暴力は、性別にかかわらず誰であっても被害に遭ってしまうことがございます。性暴力の被害に苦しんでいる男性や男の子にはこのホットラインに相談をしていただき、それぞれに必要なサポートを届けてまいりたいと考えております。

詳細は、内閣府男女共同参画局にお問い合わせください。

続きまして、令和5年「秋の全国交通安全運動」及び「交通事故死ゼロを目指す日」の実施についての発言をさせていただきます。

交通安全対策担当の大臣として報告をいたしますが、お手元の資料、お配りしていますが、御覧いただけますでしょうか。

本日の閣議におきまして、「秋の全国交通安全運動」及び「交通事故死ゼロを目指す日」の実施について、閣僚の皆様に対しまして、私のほうから協力をお願いさせていただきました。

9月21日木曜日から30日土曜日までの10日間、「秋の全国交通安全運動」を実施いたします。また、この期間中、ゼロのつく30日土曜日を「交通事故死ゼロを目指す日」として、国民の更なる意識の向上や交通事故発生の抑止が図られるよう、一層の周知を行ってまいります。

今回は、以下の3点を重点と掲げまして運動を推進します。

第一に、こどもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保、第二に、夕暮れどきと夜間の交通事故防止及び飲酒運転等の根絶、第三に自転車等のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底。これらにつきまして地方自治体や関係団体、また多くのボランティアの皆様と力を合わせまして、地域の実情に応じた効果的な運動のほうを展開して参りたいと思います。

冒頭は、私のほうからは以上になります。

2.質疑応答

(問)こども未来戦略会議について伺います。6月にこども未来戦略方針を取りまとめて以来、同会議は開かれておりませんが、年末に予定するこども未来戦略方針の取りまとめに向けて、こちらの会議の再開の予定はあるか、現時点での見通しを教えてください。

(答)こども未来戦略方針につきましての再開の見通しということで御質問をいただきました。
お尋ねの会議につきましては、次回のこども未来戦略会議ですが、現時点では調整中であるというふうに承知いたしております。
また、会議の運営につきましては、主に全世代型社会保障改革担当大臣のほうが担ってございまして、新藤大臣とよく連携を取ってまいりたいと考えております。

(問)こども政策について伺います。こども未来戦略方針では、今後3年間に年3兆円半ばを充てる方針ですけれども、来年度の詳細については年末に結論を出すとしています。総理は、国民の実質的な追加負担は生じさせないと明言されていますけれども、財源確保への対応やお考えを教えてください。

(答)財源についての御質問でございます。大臣就任に当たりまして、総理からは、こども未来戦略方針、加速化プランについて、関係大臣と協力をしながら必要な制度設計を具体化して、スピード感を持って実行するようにという御指示をいただいてございます。こうした方針にのっとりまして、関係省庁と連携し、年末に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。
具体的には、こども未来戦略方針において、加速化プランを支える安定財源としましては、まずは歳出改革の取組の徹底をいたします。そして、規定予算の最大限の活用等による財源の確保に取り組んでまいります。
更には、経済社会の基盤強化を行う上で、企業や社会経済の参加者全員が連帯して、公平な立場で広く負担をしていく新たな枠組みとして、これは仮称でございますけれども、支援金制度を構築してまいります。
また、戦略方針におきましては、徹底した歳出改革による公費節減等や保険料の上昇抑制を行うための各般の取組を行い、支援金制度による負担が全体として追加負担とならないように目指すというふうにされておりまして、国民の皆様の理解が得られますように、しっかりと関係省庁と連携しまして、年末に向けてしっかり検討を進めてまいりたいと思います。

(問)働き方改革についてお尋ねします。共育てについて、こども家庭庁では進めているかと思います。お尋ねは2つで、実際に勤務間インターバルなどを取り組まれていることもあると思うので、その進捗や適用状況について主だったものを教えてください。2つ目、大臣の御経験から、是非こういうことは職員の働き方改革をやっていきたいという部分があれば、是非お聞かせください。以上2点です。

(答)まず、達成状況と進捗についての御質問でございます。こども家庭庁におきましては、子育ての両立はもとより、霞が関における働き方のトップランナーとして旗振り役をしていくことを目指し、働き方改革の基本方針及び目標を定めて働き方改革に取り組んでおります。
当該基本方針に掲げられた取組を実施するために、まずは恐らく6月上旬だったと聞いていますが、管理職等に向けて働き方改革の研修を実施いたしましたほか、父親教室などを開催して男性職員の育休の取得を促す取組なども行っております。
また、今後、テレワーク実施の促進、勤務間インターバルの確保、ペーパーレス化の取組など、当該基本方針に掲げられた取組を着実に行っていくとともに、その取組状況を適切に把握するための環境整備を更にまずは進めていって、職員の働きやすい環境を確保してまいります。
また、私自身の取組というような御質問だと思いますが、マネジメント層の方々の働き方改革ですとか、職員の方々の働く環境整備に向けた熱意を非常に感じてございまして、例えばですけれども、この基本方針の下に働き方5原則というのがあります。この5原則に対して、マネジメント層の方々がそれぞれ原則ごとに自分自身の考え方や、こんなふうにやっていくなんていうことを書いたものを、職員の皆さん方に分かるように、ホームページでオープンに公開されていらっしゃるんです。こういった取組は、職員の皆さんの働きやすさに非常に直結するものであります。これは、私自身もこういった5原則にのっとって、自分自身の考え方ですとか、こういうふうにしていきますということを早急につくりまして、オープンにしていくことで、より一層マネジメントの皆様も含めた働きやすさというものを組織の中で進めていきたいというふうに思っております。
失礼しました。ホームページではなく、職員が見られる社内イントラネットの中でございました。修正いたします。

(問)ありがとうございます。大臣の部分で何か宣言されることがあれば、是非お聞かせいただければと思います。

(答)職員の皆さんが、国民の皆さんやこどもたちのために最大限成果が発揮できるような環境を、私としても精いっぱいつくっていくことを宣言したいと思います。

(問)冒頭、発言のありました男性・男児向けの性暴力のホットラインについてです。今一度その利用を検討されているというか、被害を抱えておられる方に向けて、大臣からホットライン利用を呼びかけるようなメッセージがあれば伺えますでしょうか。

(答)性別にかかわりなく、どんな立場の方であっても、性暴力の被害に遭うということが起きるということは、もう本当に防いでいかなければ、また許されることではありません。躊躇してしまうこともあるかもしれませんけれども、そこは専門的な方々が寄り添ってヒアリングさせていただくサポートのホットラインとなっておりますので、是非躊躇なく、安心してその時間帯に御相談をいただけたらありがたいと思います。

(問)加藤大臣の鶴岡市の事務所の家賃についてお伺いします。一部、報道で、鶴岡市の事務所の家賃について、資金管理団体のほうからお母様の加藤さんのほうに月15万円の振込みがあるという報道がありました。こちらの事実関係の確認と、大臣自身のこの15万円を支払っていることに関する御認識、御所見と、あと今後の方針についてお伺いさせていただきたいと思います。

(答)月15万円の支払いがなされているというところは、事実でございます。一方で、その報道の御指摘も、相場の価格との乖離があった場合は、その差額分だけを不当に還流させているのではないかという御指摘というふうに受け止めております。
実は、あそこの駅から遠いというふうな御指摘もありますが、市役所に面した県道、鶴岡市でいえばメインストリートに近い道路でございまして、非常に駐車場へもアクセスがよく、また専有面積も390平米と非常に広い物件で、余すところなく実際に政治活動に存分に使わせてもらっている施設になっております。相場と比べて、たしか6万円だったかな、全くそういう相場ではございませんので、私のほうも、今、正確にあの辺りの相場はこのぐらいですということをお示しできる資料をそろえようとしているところですが、是非メディアの皆さんも、そこの相場のことについては実態のほうを御確認いただけたらありがたいなというふうに受け止めております。

(問)今後も相場に比べて妥当か若しくは安いくらいの価格なので、今後も15万という価格を見直しせずに払い続けるという方針でよろしかったでしょうか。

(答)まず、そこのところも相場のところをしっかりとお伝えしていきますけれども、大事なところは、有権者の皆さんや国民の皆さんがどういうふうに受け止めるかということをとても大事に考えていきたいと思っておりますので、あらぬ誤解を受けることのないような適切な対応をしっかり取っていきたいというふうに、今の段階ではそういうふうにお答えさせていただきます。

(以上)