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加藤大臣記者会見(令和5年9月15日)

加藤大臣記者会見要旨

(令和5年9月15日(金)14時07分から14時18分まで 於:中央合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)女性活躍担当大臣としてお尋ねします。今回の改造で女性閣僚が5人で過去最多となりましたが、先ほど発表された副大臣人事では女性は0人でした。どのように評価されていますでしょうか。また、どのような背景があると考えていますでしょうか。加えて、総理は先日の記者会見で、「女性ならではの感性や共感力を十分発揮していただきながら仕事をしていただくことを期待したい」と発言して、女性に対するステレオタイプの見方ではないかとの批判もあります。どのようにお考えでしょうか。

(答)3つの御質問ですね。副大臣・政務官が全員男性であるということについての受け止めでありますが、副大臣・政務官の人事については私の立場からは、コメントすることは控えたいというふうに思っております。
いずれにしましても、女性活躍は岸田内閣におきまして重要な課題でございまして、令和2年末に閣議決定した第5次男女共同参画基本計画や、本年6月に策定しました女性版骨太の方針2023等に基づきまして、全ての方が個性と能力を発揮できる社会の実現に全力で取り組んでまいります。
また、政治分野におきましても、民意をより一層反映させる上で、政治分野における男女共同参画の推進が重要であると考えております。これは2つ目の御質問にかかってくると思います。政治分野の女性参画が地方議会や各党で十分に進んでいない部分もあるということも背景にはあろうかと思いますので、具体的に議員活動と家庭生活の両立支援のための体制整備ですとか、セクハラ・マタハラ等の発生の防止に資する研修の実施等の施策を講ずるということとしております。
3つ目ですね、失礼しました。昨日既に官房長官からもコメントが出ているというふうに受け止めておりますが、そのとおりで政策決定におけます多様性の確保が重要であるということですとか、また今回任命された女性大臣に対しまして、その個性と能力を十分に発揮して職務に取り組んでほしいという趣旨での御発言だったというふうに受け止めてございます。
私自身も政治分野に女性として参画する当事者としての感性ですとか、また、子育ての当事者としての共感力、こういったところを十分に生かしながら職務に当たってまいりたいというふうに思っております。
加えまして、内閣に今回5人の女性も入りましたことも受けまして、女性が我が国の有権者の約半数以上、52%を占めているということもあります。政策決定において女性の参画が拡大することは、多様な国民の皆様の意見が的確に反映されるために必須だというふうに思っております。
また、閣内に女性閣僚が増えることは、先ほど申し上げたような政治分野、様々な分野における男女共同参画、これを推進する上でも大変重要だと考えております。

(問)資金管理団体加藤鮎子地域政策研究会の政治資金収支報告書について3点お尋ねします。1点目は事実の確認で、一部報道によると21年10月1日付でパーティー券収入として政治団体鮎友(ネンユウ)会とお呼びすればいいんでしょうか、から250万円を受け取ったとあります。まず事実確認をお願いします。2点目は今後の御対応で、3点目は御所感をお聞かせください。以上です。

(答)御質問にお答えさせていただきます。
御指摘を踏まえまして確認させていただきましたところ、本来は寄附として処理すべきものをパーティー券収入として処理する形で受領記載をしてしまっていたということを確認することができました。
しっかりと御指摘を踏まえて訂正させていただきまして、収支報告書を修正してまいりたいというふうに思っております。

(問)ありがとうございます。訂正はいつ付とかというのは分かりますか。既にされているとかではないということですか。

(答)既にしているわけではなく、今、現段階では手続に入っているという状況だと思います。

(問)今後という。

(答)正に今、手続きに入っているという状況です。

(問)あともう1点、事実については申し上げたようなことで相違ないという理解でよろしいでしょうか。

(答)はい。御寄付として頂いたという事実はございますが、それをパーティー券収入として計上してしまったということでございます。すみません。

(問)私からは学童保育についてお伺いします。学童保育の受皿整備をめぐっては、需要に対して整備が追いついていないという現状があります。受皿整備をめぐる現状認識と、今後の家庭庁の対応について教えてください。大臣も小学校のお子様を育てていらっしゃるということなんですけれども、御自身の学童保育の利用経験などがありましたら、そちらについても教えてください。

(答)御質問にお答えいたします。
今朝の新聞は私も拝見させていただいておりまして、放課後児童クラブの待機児童の問題について指摘する記事が出ておりました。
小学生の健全育成や保護者の就労を支えるために、放課後児童クラブは本当に大変重要です。これは、私の体験をもっても大変重要だと受け止めております。
今年度末までの新・放課後子ども総合プランに基づきまして、放課後児童クラブの受皿整備等を推進しておるところでありまして、登録児童者数は過去最高になっておりますが、一方でニーズも増えておりますので、待機児童数も増加に転じていることについて報告を受けているところでございます。待機児童の解消は喫緊の課題と認識しております。
これまで小倉前大臣のリーダーシップの下、文科省と関係省庁会議を開催するなど、待機児童対策を進めてきたというふうに伺っております。文科省と連携いたしまして、学校施設の活用等も進めていくことも重要と認識しておりますので、これまでの取組を踏まえつつ、引き続き待機児童対策に取り組んでまいりたいと思います。

(問)御自身の体験の部分をもう少し何かあれば。

(答)本当に重要性をひしひしと感じております。放課後児童クラブさんにお世話になれなかったら、恐らく私も就労状況は大変なものになって、いろいろな方に御迷惑をおかけしていたと思いますし、今、ここにいることもなかったかもしれないと思いますので、本当に大変大事なことだと思います。

(問)今も学童で御自身の経験をおっしゃったんですが。大臣が女性だから聞くわけではないんですが、子育ての当事者として、今まで例えばこんなことが大変だったのでこんなふうになったらいいなというような、困り事だったりとか、そういうものを感じたことがあれば、何かあるのか、それをこども庁でどういうふうに改善したいかというビジョンがあったらお願いします。

(答)本当にありすぎて、どれを選んで申し上げていいのかという世界の話であるんですけれども。ちょうど学童クラブの話が出ましたのでそのことに絡めて申し上げるとすれば、正に小学校1年生になったときに、本当に学童までの距離が、移動が、大変心配を母親としてはいたしまして。学童のほうも、例えば学内にあるということもありがたい状況もあったんですけれども、例えばですけれども、ほとんどのクラスのお友達は歩いて離れて、学校の先輩方も学校を離れて、そして広くて大きな施設の学童保育に入ると。学校にも御用意はいただいているけれども、やっぱりスペース的に限りがあって、そこを選択するこどもたちの数が少ないとなると、やっぱり移動は心配なんだけれども、広い遠くのほうの学童さんに、いや、みんなと一緒に入れてあげたいという、本当に複雑な心境を抱えた親御さんのニーズというのがあろうかと思います。
学校の施設を活用していくに当たって、そうした視点も踏まえながら検討していく必要はあるのかなというふうに思います。

(以上)