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小倉大臣記者会見(令和5年9月13日)

小倉大臣記者会見要旨

(令和5年9月13日(水)12時41分から13時10分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1. 発言要旨

先ほど、臨時閣議におきまして辞表の取りまとめが行われました。私も、本日をもって離任させていただくことになります。1年1か月の間、皆様には大変お世話になりました。

さきの記者会見で振り返りを問われたので、もしよければ、多少長くなりますけれども、振り返りも申し上げさせていただきたく、お付き合いをしていただければと思います。

繰り返しになりますけれども、この1年1か月の間、まずは皆様方におかれましては、時には共に議論をし、そして厳しい御質問や御指摘も含めて、我々の取組をフェアに報道していただいたことに、心から感謝を申し上げたいと思っております。

そして、それぞれの職員においても、共に議論を重ね、そして決めたことについてはしっかりと従い、懸命に私を支えていただいたこと、本当に熱意と能力のある優秀な職員に囲まれたことに心から感謝しておりますし、幸せであったと思っております。

国民の皆様方には、こども政策、女性活躍含め、私が所管する政策について非常に関心をお寄せいただいて、本当に様々な意見をいただきました。大臣という立場でありますので、その一つ一つにお返事をすることはできませんでしたけれども、一つ一つが正に国民の皆様の声なのだと思いながら、できる限り政策が霞が関、永田町の中だけにとどまらないように、国民の皆様方が納得し、そして本当に必要とするような政策の形で実施されるように、できる限り努力させていただいたつもりであります。そういった多くの関心を寄せた上で、御意見をいただいた国民の皆様方にも心より感謝を申し上げたいと思います。

この1年1か月の間、次元の異なる少子化対策や、こども家庭庁の発足といった機会に立ち会わせていただくチャンスをいただいたことに、心から感謝を申し上げたいと思っております。

それぞれの政策ごとに、もしよければ振り返りをさせてください。

まず、次元の異なる少子化対策でございます。今年の初めに総理から御指示をいただきました。3月末に私の下でたたき台を示し、こども未来戦略方針が今年の6月に策定されました。3年間の加速化プランで3兆円台半ばまでこども予算を増やし、こども1人当たりの家族関係支出はスウェーデンに並ぶ水準になるとのことであります。

私は、正にこの規模とスピード感、次元の異なるいまだかつてない少子化対策であると思っております。そして、その中身もまずは若い世代の所得をしっかり上げる。そして、社会構造や社会意識を変える。従来の子育て支援にとどまらず、こういった経済・社会政策の一環として少子化対策を捉え、これに挑んでいくという新たな観点の下で、この少子化対策を打ち立てると同時に、また、子育て支援策も当然妊娠からこどもが大学や大学院を卒業するまで非常に息の長い取組でありますので、どれか1つを取って支援を充実させるということではなく、正に妊娠期からこどもが高等教育を卒業するまで、切れ目のないステージに応じた子育て支援を充実させる必要があるという考えの下で、少子化対策にこれを盛り込むことができたと思っております。

ここからは、子育て当事者はもとより、直接は関わっていらっしゃらない方にまでこの少子化対策の中身を御理解いただいて、そして皆でこどもや子育て世代を支えるという社会に近づけるように、努力を続けていかなければいけないとも思っておりますので、しっかり6月に立てた未来戦略方針を発信し説明すると同時に、そこに書かれている具体の政策を一つ一つ実施していくということが重要ではないかと思っております。

4月にこども家庭庁が発足いたしました。こども家庭庁が発足をする前から、こどもの命や安全に関わるような様々な事案が発生いたしました。9月の通園バスのこどもの置き去り事故死から始まり、こども家庭庁発足後には、こどもの自殺対策、そしてこどもを性暴力や性被害から守るための対策といったものを総理の指示の下でこども政策担当大臣である私の下で会議を開き、それぞれ対策プランをまとめさせていただきました。

正に今、こどもの数は減っておりますけれども、こういった事件、事故の数はとどまることを知りません。しっかりとこども家庭庁の下で、こども政策担当大臣の下で縦割りを排し、そして政府が一元的にこどもの命や安全を守るための対策を打ち立てることができたのではないかと思っております。

児童虐待の件数にしても、通報件数は過去最多となっております。こどもの貧困の問題もあります。あるいは、障害を持つ子、そして保護者の方に対する支援もございます。

こども家庭庁というのは、少子化対策ももちろん実施をする司令塔でありますけれども、今いるこどもたちに対して、一人一人こぼれ落ちることのないきめ細かな支援の手を差し伸べていくといった大きな役割がありますので、引き続きこども家庭庁の下で、切れ目のないこどもに対する、特に困難を抱えるこどもに対する支援をしてきたつもりでありますし、これからもしていかなければいけないと思っております。

こども政策を実施するに当たって私が大切にしたのは、こどもや若者の声を聞き、こどもや若者の視点に立って政策運営するということでありました。4月に発足をしてから、「こども若者★いけんぷらす」事業をスタートさせていただきましたけれども、それまでもこども政策担当大臣として様々なこどもと会い、そして対等に意見を交わさせていただきました。どのこどもにも共通するのは、彼らは、彼女らは、意見がないわけではありません。思いがないわけではありません。むしろ、彼ら、彼女らの中で、自分たちが意見を持っていても、思いを持っていても、そしてそれを大人に発しても、決して大人が聞いてくれることはないのではないか。ましてや、自分たちの声や意見が制度の中に反映をされることはないのではないかというような諦めを持っているこどもや若い人たちが多いのも事実だと認識いたしております。

そういった中で、長い道のりかもしれませんけれども、一人一人のこどもや若い人たちの意見をしっかりと聞いた上で、彼らの声や意見を反映させられるように我々大人がしっかり努力をしていく。こういったことが、今日本のこどもや若者を覆う閉塞感を打ち破る大きな鍵になるのではないかと思っております。

引き続き、こどもや若者の意見や声を大切にするこども家庭庁でなければいけないと考えております。

こども家庭庁が発足して5か月余りで任を離れるのは、大変申し訳なく思いますけれども、こども家庭庁にも非常に熱心で意欲にあふれる優秀な職員の皆様方がそろっておりますので、「こどもまんなか社会」の実現に向けて、こども家庭庁の職員たちがしっかりこの後もやってくれるであろうということを確信いたしております。

続きまして、男女共同参画担当大臣としての振り返りをさせていただきます。

まずは、1年間様々な国際会議があり、6月には日本で初めて開催されましたG7栃木県・日光男女共同参画・女性活躍担当大臣会合を開催させていただきました。

栃木県、そして日光市の皆様方の温かいおもてなしと御協力に今でも心から感謝の気持ちを持っております。

男女共同参画の観点からは、我が国が立ち遅れているのは事実でございます。そういった中で、今回の女性版骨太の方針の中で、東証プライム上場企業に対しまして2030年までに30%以上にまで女性役員を増やすこと、そのためのパイプラインをしっかり構築をすることなどの目標を立てさせていただきました。私が男女共同参画担当大臣、男性の大臣として考えますのは、我々男性側がしっかりジェンダー平等に向けて常に意識を持った上で、女性と一緒になって取り組んでいかなければ、真のジェンダー平等というのは実現をし得ないということであります。なぜならば、残念ながら我が国の場合は、例えば政治もそうでありますけれども、経済分野においても、多くは男性が意思決定層を占めております。そういった男性の意思決定層が男性か女性かというような二項対立に陥ることなく、むしろこれまで性別差によって男性が能力のある女性の活躍の道を阻んできたというような認識に立って、しっかりと社会全体で女性が活躍できるような環境を整えていくことが女性の方だけではなく、男性、ひいては社会全体の豊かさ、活力に結びつくということを、肝に銘じなければいけないと思っております。

よくジェンダー平等の観点では、ガラスの天井という言い方をされますけれども、重要なのはガラスの天井だけではなく、男性自身が今なおガラスのげたを履いているということであります。我々男性がガラスのげたを脱いで、女性の活躍を阻んでいるガラスの天井を同時に打ち破っていく。この両方の観点があって、初めてジェンダー平等を実現できるのではないかと思っております。

女性の役員比率の話だけではありません。男女間の賃金格差もそうですし、あるいはL字カーブの問題、正規雇用の比率が年齢とともに育児と仕事の両立が図れずに減少してしまうといった課題にも立ち向かわなければならないと思っております。

しっかり今年打ち立てた女性版骨太の方針に基づいて、ジェンダーにかかわらず能力がある人がその能力を存分に社会の中で発揮できるような日本にしてもらいたいと思っております。

DV法の改正もさせていただきました。コロナ禍でDVの相談件数も増えてございます。今年の通常国会で法改正をした中身、基本方針の策定も含めて、施行に向けてしっかりと準備していただいて、こういった暴力に悩まされ傷つけられる方が一刻も早く、一人でも少なくなるように政府に努力していただけるとありがたいと思っております。

孤独・孤立に関しましても、今年の通常国会で、世界で初めて推進法案の成立を国会にしていただきました。国民の8割ぐらいが、今、何らかの孤独感を感じている状況であり、そしてこの孤独感が長引くと心身に重大な有害な悪影響を及ばすということが研究者からも指摘されているところであります。

この法律に基づいて、しっかりと我が国の孤独・孤立対策が更に深化し、そして国際的に見ても孤独・孤立対策のモデルとなるように取り組んでいただけることを願っております。

最後に、共生社会担当大臣としても、改正障害者差別解消法に基づいて事業者の皆様方に合理的な配慮等々に関する様々な指針もつくっていただきました。高齢者政策という観点からは、アクティブシニアについての施策も進めていただきました。交通安全対策といたしましては、八街市におけますこどもを巻き込んだ事故を踏まえて、更に交通安全対策を進化させていただきました。

それに加えまして、今回の通常国会で、LGBT理解増進法が成立し、私どもの下で関係省庁連絡会議を開催いたしました。これからは、この理解増進法に基づきます基本方針や基本計画といったものをしっかりと政府の中において進めていかなければいけないと思っております。

LGBTの当事者の方と、私も何度かお会いさせていただきました。私と会うと、当事者の皆様方は、本当に涙ながらに、もっと生きやすい社会にしてほしいと訴えられておいででした。人間誰もが人とは違う側面を持っています。人と違う側面を持っていると、なかなかそのことについて人に対して話をしづらい、あるいは話さなければいけない時にどうしてもそのことがきになってしまい、自分の言いたいことが言えない、言いたい行動が取れない。これは、LGBT当事者の方だけではなく、人間誰しも存在するものだと思います。それを特に強く感じていらっしゃるのがLGBTの当事者の方々だと私は強く思っております。そういった方々が生きづらさを感じずに済むような、多様性あふれる社会にするために、LGBTの理解増進法に基づいて政府がやれることは着実にやる必要があるのではないかと思っておりますし、その端緒として先般関係省庁連絡会議を開催させていただいたところであります。

結びに、就任記者会見の時に、私は妊婦の疑似体験の話をさせていただきました。その時に、妊婦の疑似体験をして、妊産婦の経験者の方から多くの厳しい意見をいただきました。3日間、妊婦のジャケットを着けただけでは、妊婦の方の大変さは分からないということでありました。

そこで感じましたのは、先ほどの話ではないですけれども、やはり人間、誰しもが人と違うわけであります。どんなに当事者や経験者であっても、様々な悩みを抱える人全ての当事者や経験者になることは人間はできません。ですので、政策の立案者として重要なのは、当事者全てになり切ることはできないというような、分からないことをしっかり分かった上で、その当事者の意見を謙虚に丁寧に聞いた上で、その当事者の悩みに寄り添い、そして少しでも解決をするような方策をみんなで考えていく。こういった姿勢が私のこれまで1年1か月のタームにおいて、非常に重要な視点であったのではないかと思っております。そうやって政策立案の当事者も、分からないことを分かった上で、謙虚に丁寧に相手の立場に立って当事者の意見を聞き、政策を丁寧に進めていくといったことが重要ではなかろうかと思っています。

これから離任して、一国会議員としてまた仕事をするわけでありますけれども、この1年1か月お世話になった方々、そして悩みを打ち明けてくださった方々、そして、そういった悩みを持っていらっしゃる方々にしっかり支援をしてくださっている皆様方の御努力、こういった様々なものに少しでも国会議員として報いることができるよう、私の担務でありますこども政策、少子化対策、男女共同参画、女性活躍、共生社会、孤独・孤立対策の各政策分野におきまして、微力ながらこれからも懸命に政策が前に進むように努力をさせていただきたいと思っております。

長くなってしまいましたけれども、1年1か月の振り返りは以上であります。どうもありがとうございました。

2. 質疑応答

(問)大臣、お疲れさまでした。いろいろとお世話になり、ありがとうございました。今、それぞれの政策を振り返っていただいたのですけれども、ほかにもいろいろ視察に行かれたと思いますですが、その中で一番印象に残っている言葉や会話、あと総理の年頭の記者会見での異次元の少子化対策と言われた時のお気持ちを、固い感じではなく、今だから言えるようなことを教えていただければと思います。

(答)本当にいろいろな場所に足を運ばせていただきました。段取りをしていただいた職員、受け入れてくださった各施設の方々、そして同行してくれた記者の皆様方に感謝を申し上げたいと思います。
どれ一つ取ってみても、私にとっては貴重な意見でありますので、何か1つを取ってエピソードを申し上げるのは本来控えなければいけないかもしれませんけれども、たくさんある中でどれも重要ですけれども、この場で1つ挙げるとすると、児童養護施設に行った時に、小学校の男の子がランドセルを背負って部屋に戻ってきて、その時に私はちょうど視察をしていました。偉い子で、ランドセルを置いたら、すぐ大きなテーブルで宿題をしていました。その宿題をしているこどもに、「何をしてほしい」と聞いたら、「スマホが欲しい」と答えていました。ここにいらっしゃる皆様方は御案内かもしれませんけれども、今の児童養護施設のルールですと、高校に上がれば学習上必要だということでスマホはおおむね認められておりますけれども、中学以下だと認められておりません。しかし、中学でも同級生たちはスマホをほとんど持っていて、学校の授業のことや部活動のこと、それ以外の生活のことについて、大抵をスマホでやりとりをしている中で、児童養護施設で暮らすこどもたちは、その輪から漏れてしまうということであります。私は、どんな場所にいてもこどもたちが負い目なり引け目なりを感じないような社会をつくる責任が大人にはあるのではないかと思います。
その時に、「頑張ってかなえるよ」とそのこどもに言ったら、にこっとして、すごくうれしそうな表情をしてくれました。「じゃあ、指切りげんまん」と言われたので、「指切りげんまん」もさせてもらいました。
おかげさまで、次の予算でスマホの利用をより広範囲に認めてもらえるような調整をさせていただいております。その子との指切りげんまんの約束をこれによってかなえられるのではないかと思っています。
先ほど申し上げたように、重要なのはこどもや若い人たちの同じ目線に立って、対等な関係でお話を聞き議論を交わすということであると同時に、やはりこどもや若い声を大切にして、我々が責任を持って政策に反映させていくということだと思っております。
本当に様々な困難を抱えるこどもたち、若い人たちにたくさん会ってきました。先ほど申し上げたように、彼ら、彼女らも、内なる思いを秘めていて、ものすごく社会や大人に訴えかけたいけれども、なかなかこれまで聞く耳を持ってくれなかったという人が多かったのではなかろうかと思います。だからこそ、我々がしっかりと意見や声を聞いてさえすれば、彼ら、彼女らがこれまで以上に大きな希望や夢を持つことができ、社会の中で活躍してくれるのは間違いないと思っておりますので、今、申し上げたようなエピソードだけではなく、こどもや若者の意見をこれからもしっかり聞いて反映するということが非常に重要ではないかと改めて感じた瞬間ではありました。
後半の次元の異なる少子化対策のところであります。いつぞや申し上げたように、ネーミング自体は年頭の記者会見で総理がその言葉を発するまで私も知らなかったことではありますけれども、それまでも総理も様々な人も少子化というのは我が国の静かなる有事であって、少子化の現状というのは危機的な状況であるということは言われておりましたので、そういった総理の指示を踏まえて、私としては微力ではございますけれども、しっかりきちんとした案が取りまとまるように努力をしなければいけないと、1月の確か4日だと思いますけれども、その話を聞いた時には思った次第であります。
こども未来戦略方針が先ほども申し上げたように6月にまとまりましたので、その内容、こども・子育て政策というのは、それぞれのこどもが置かれている家庭、家族の在り方によって、本当に必要な支援というのはまちまちだと思います。重要なのは、我々はパッケージで今回は打ち出したわけでありますけれども、それぞれのこどもやその養育者の立場に立って、どうやってその政策をより充実をさせていくのか、改善させていくかということを、それぞれの立場に立って発信し、説明していく必要があると思っております。そこを丁寧に説明していけば、多くの方が我々がやらんとしているこども・子育て政策の充実強化に関する方向性は理解をいただけるのではないかと思っております。

(問)お疲れさまでした。後任の内定予定の大臣には、何か今のお立場でアドバイスを伝えたか、また、もし伝えていないようであれば、今後どういった助言をしたいか。今後、少子化対策は年末に財源問題などを抱えていると思うのですけれども、その辺りを伺えますでしょうか。

(答)後任の大臣は、今、大変お忙しいさなかであり、私から何かお話をすることは控えさせていただいておりますので、特段、今に至るまでやりとりというのはいたしておりません。
前任の大臣が、後任の大臣に対して何かアドバイスをするというのは、なるべく避けたほうがいいのではないかと思っております。優秀で立派な後任の大臣だと思いますので、その大臣がいろいろな所に出かけられて、ご自身のポリシーと良心に従って優秀な意欲にあふれた職員とともに良い政策をそれぞれの分野においてつくり上げていただけることを期待しておりますし、確信しているところでありますので、先ほど申し上げたように、私がやるべきことは、後任の大臣が仕事がやりやすい環境が少しでもつくれるように、これからは国会議員の1人として力を尽くしていくことに尽きるのではないかと思っております。

(問)1年1か月、お疲れさまでした。冒頭発言の中でもありましたけれども、本当に大臣御自身がこどもから声を聞くということ、視察やイベント、それから非公開の場も含めて、いろいろな方に熱心にお聞きになったというのが非常に印象深く残っています。彼らに意見がないわけではなく、大人が聞いてくれないということからの諦めが来ているというのは、正にそこなのかなと思います。改めて、こども家庭庁発足前は、こどもたちの間でもこども家庭庁はあまり知られてなかったようなところがあって、徐々に自分たちのことを聞いてくれる省庁というようなイメージが浸透しつつあるのかと思います。なので、是非こどもたちに向けて何かメッセージがあれば一言いただけますでしょうか。

(答)本当に多くのこどもたちから話を聞いてまいりました。私から申し上げたいのは、私に会って、直接、間接的に意見を言ってくれたこどもや若い人たちに対して、本当に貴重な素晴らしい意見をありがとうございますということを申し上げたいと思います。一人一人のこどもや若者のどの意見が優れていて、どの意見が優れていないかということはありません。一人一人の意見が我々が参考にすべき大変貴重な意見だと思っておりますので、どうか今の若い人たちが我々に対して意見を言うことにヘジテイトというか、遠慮をしないでほしいと申し上げたいと思います。
是非、こどもや若い皆さんと一緒に、これからの未来をつくっていきたいと思っておりますので、私は任を離れますけれども、引き続きこども家庭庁がこれは大人の組織ではなく、正に自分たちの組織であるという当事者意識を持っていただいた上で、我々こども家庭庁にお付き合いいただけるとありがたいなと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。

(以上)