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小倉大臣記者会見(令和5年6月30日)

小倉大臣記者会見要旨

(令和5年6月30日(金)11時19分から11時24分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1. 発言要旨

今日の閣議におきまして、7月1日から31日までの1か月間、「青少年の非行・被害防止全国強調月間」を実施することについて、閣僚の皆様に御協力をお願いいたしました。

スマートフォンやSNSをはじめとする様々な機器・サービスが普及し、青少年を取り巻くインターネット利用環境が一層多様化する中で、重要犯罪、児童売春や児童ポルノなど、SNSに起因する性被害事犯等の被害児童数は依然として高い水準で推移するなど深刻な状況にあります。これらのことを踏まえ、今年度の月間の最重点課題は、「インターネット利用におけるこどもの犯罪被害等の防止」として取組の推進をしてまいります。

本月間におきまして、こども家庭庁では「インターネット利用における「保護者の見守り」と「こどものセルフコントロール」」をテーマとする有識者によるリモート講演会・座談会を開催することにより、国民に対する啓発を進めてまいります。リモート講演会・座談会は、明日7月1日から、こども家庭庁のホームページにアップいたしますので、是非、御覧いただければと思います。

また、本月間の取組の一環として、来週の月曜日、7月3日には、東京都新宿区のいわゆる「トー横」地区を視察することを計画いたしております。私が、視察をいたします。様々な複雑な事情を背景に、居場所を求めて若者が集まる場所を訪問し、こども・若者やその支援者の現場の声を伺ってまいります。

このような取組と併せて、現在、こども家庭庁においては、こども・若者の性被害に関する関係府省会議や、いわゆる日本版DBSに関する有識者会議を開催するなど、こども・若者への性犯罪・性暴力の対策の強化に取り組んでいるところであります。

本月間を契機として、青少年の非行・被害防止に向けた取組が大きく前進するよう、地方公共団体や関係機関・団体等と相互に協力・連携しながら、しっかりと取り組んでまいります。

私からは冒頭は以上です。

2. 質疑応答

(問)先ほど言及がありました、「トー横」視察について教えてください。「トー横」は報道等でもかなり取り上げられている地区かと思いますが、大臣御自身は、「トー横」地区の問題で、どのような問題意識で今回視察に行くのか、また、大臣自らが行く意味をどのように捉えられているか教えてください。

(答)「トー横」視察の目的についてであります。全国には「トー横」と同様、それぞれに事情や問題を抱えた若者が集まっている繁華街が点在していると認識しております。
「トー横」を例として課題を挙げれば、若者が犯罪被害の認識が不十分なままSNS等を通じて出会った者やコミュニティに居場所を求めていること、悪意ある大人も集まること、また、利用のハードルが低く、児童売春等の犯罪被害の「場」となりやすい個室空間があることといった点があり、若者、保護者、関連業界に対するより一層の広報・啓発活動や法令違反者等の取締りなどを継続的に実施していく必要があると考えております。
このような現状につきまして、私自身がこども・若者や支援者の声を直接伺いますことで、広く国民の皆様にも課題を認識していただく機会とするとともに、今後の私どもの施策にも生かしてまいりたいと考え、今回訪問させていただくことといたしました。

(問)昨日、一部の報道で、放課後児童クラブの関係について、常勤職員を配置した場合に運営費の補助金を増やすとの話が掲載されていましたが、これについての事実関係と現在の検討状況を教えてください。

(答)放課後児童クラブの常勤配置の強化につきましては、私の3月末のたたき台でも、あるいは今月の「こども未来戦略方針」におきましても明記されております。
したがいまして、政府としてはその方向に向けてしっかりと取り組んでいかなければならないものの、詳細の制度につきましては、政府において適切なタイミングで議論されていくことになるのではないかと考えています。

(以上)