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小倉大臣記者会見(令和5年7月7日)

小倉大臣記者会見要旨

(令和5年7月7日(金)11時43分から11時51分まで 於:こども家庭庁記者会見室)

1. 発言要旨

冒頭に2点ございます。

まず、7月10日、来週の月曜日に、児童養護施設「至誠学園」の視察をいたします。こども家庭庁におきましては、様々な理由により家族と生活できないこどもたちが暮らす児童養護施設等につきまして、家庭的な養護の実現のため、施設の小規模化や地域分散化を進めるとともに、高機能化、多機能化を図っております。

「至誠学園」では、地域分散化されたグループホームの運営や、施設内をユニットに分け家庭に近い養育環境の整備などを進めており、こうした取組について御紹介いただくとともに、実際に生活するこどもたちのお話を直接聞かせていただく予定でもあります。こどもの声をきちんと受け止め、政策に反映していきたいと考えております。

2点目です。こども家庭庁では、5月より「こどもまんなか応援サポーター」の取組をスタートさせているところでありますが、このたび、サッカーJリーグと連携した取組を展開すべく、12日水曜日午後にJリーグオフィスを私が訪問することとなりました。

Jリーグでは、以前から社会連携の取組「シャレン!」を展開しており、健康、子育て、働き方など様々な分野において「Jリーグ・Jクラブをつかって地域をより良くする」活動を進めていただいております。

人と人が支え合う風景を増やしていきたいという「シャレン!」の考え方は、「こどもまんなか応援サポーター」のコンセプトとも一致しておりますことから、今回こども家庭庁との連携を深めていく運びとなりました。

当日、Jリーグに「こどもまんなか応援サポーター宣言」をしていただいて、Jリーグ・Jクラブの各種活動の情報発信やこども向けイベントなどを展開していくほか、「こどもファスト・トラック」などの取組の推奨も図っていく予定と伺っております。

詳細につきましては、こども家庭庁までお問い合わせください。

冒頭は以上です。

2. 質疑応答

(問)大臣が報道発表された、サポーターの関係で伺います。今回、スポーツ団体が参加されるということで、スポーツの企業だけではなく、スポーツの組織がサポーターになる意義について伺います。また、夏をめどに始めるとしていた国民運動について、7月に入って夏も近づいてきましたが、何かまとまってきたものがあれば教えていただけますでしょうか。

(答)まず2点目の国民運動につきましては、準備を進めております。発表できるタイミングになったら、都度発表させていただきたいと思っております。
最初の質問のスポーツクラブが参加する意義ですけれども、スポーツクラブに参加していただく意義というのは、非常に大きいかと思っております。
例えば、私の地元にフットサルチームのペスカドーラ町田というチームがありますが、そこは先んじて、こどもや子育てサポーターに優しい運営をしてくださっております。やはり、こどもがいるから子連れでなかなかスポーツを見られない、あるいは、親御さんにとってみても、一緒に試合を見に行って、こどもたちをずっと見ていなければならないので、なかなか自分自身がスポーツを楽しめないといった事情があるのではないかと思います。
そういった中で、スポーツクラブにこうした運動に参加していただくことによって、こどもと一緒に楽しく、親も参加でき、観戦できるという環境をつくることができるのではないかと思っております。そういった点からも非常に意義が大きいと思っておりますし、こどもたちからしてみれば、プロスポーツ選手というのは憧れの存在であります。そういった憧れの存在であるプロスポーツ選手の方々に率先してこどもまんなか運動に加わっていただくというのは、やはり、こどもたちにとっても非常に心強いものになるのではないかと思っております。
そういう意味では、観戦する上で、こどもや子育て家庭に優しいということで、より子育てしやすい環境をつくることにもなりますし、プロスポーツ選手に参加してもらうことによって、こどもたちに、自分たちが応援してもらっているというような心強さを感じてもらえるといった意味でも、こういった取組は非常に意義深いと思っておりますし、率先して手を挙げてくださったJリーグ・Jクラブの皆様方に心から感謝を申し上げたいと思っています。

(問)Jリーグの関係で教えてください。先ほど、情報発信、こども向けイベントといった御発言がありましたが、Jリーグがサポーターになることによって、何かこういうことができるとか、将来的にこういうことができるなど、連携についての具体的な内容をお伺いできるところがあれば教えてください。

(答)先ほど申し上げたように、「こどもファスト・トラック」も是非Jリーグのチームにもやっていただきたいと思っております。Jリーガーも子育て中の方もたくさんいらっしゃると思います。そういったJリーガーの方々と子育てのイベントなども、時期を捉まえてやらせていただけるとありがたいと思いますし、私もお声がけがあれば率先してこういったイベントに、私でよければ参加をしたいと思っております。そういった準備が整えば、これもまた皆様方にお知らせさせていただきたいと思っています。

(問)昨日宮城県で起きた事件について、お伺いします。放課後に校庭で過ごしていたこどもたちが事件に遭ったということですけれども、こども家庭庁ではこどもの居場所づくりに関する指針を今進めていらっしゃいますが、放課後の居場所の安全性という意味で、大臣の御意見をお伺いします。

(答)まず、この個別の事件につきましては、発生したばかりでありますし、今、捜査当局が捜査を進めているものかと思っております。そういった行方を注視したいと思いますし、個別の事案の詳細が判明しないうちにコメントを申し上げるのは差し控えたいと思っておりますが、一般論として申し上げれば、いかなる場所にこどもたちがいても、こどもたちの安全というのは守られねばならないと思っております。ましてや、私どもこども家庭庁は、こどもたちが放課後、安心して安全にいられる場所づくりを考えておりますので、放課後のこどもがいる場所において、こどもの安全が脅かされるということもあってはならないことだと思っております。今回の事件も、先ほど申し上げたように捜査当局の行方を注視したいと思っておりますが、一般論として申し上げれば、大変遺憾なことだと考えております。

(以上)