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小倉大臣記者会見(令和5年7月11日)

小倉大臣記者会見要旨

(令和5年7月11日(火)11時36分から11時41分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1. 発言要旨

冒頭、1点です。孤独・孤立対策関連の報告となります。

お手元の資料のとおり、今年度新たに実施する「孤独・孤立対策活動基盤整備モデル調査」の採択団体として、8団体決定させていただきました。

本調査は、中間支援組織による孤独・孤立対策に取り組むNPO等の運営能力の向上や活動基盤の整備のための支援モデルを構築するものであります。

支援モデルの全国展開を通じて、NPO等の運営基盤の強化とともに、孤独・孤立対策の地域への浸透につながることを期待しております。

なお、予算枠に残枠がありますことから、2次公募を実施する予定でもあります。詳しくは担当にお尋ねください。

以上です。

2. 質疑応答

(問)宗教を背景にした親からこどもへの虐待について、お尋ねします。今年度、こども家庭庁では、事業者に委託して調査されるかと思いますが、改めてその狙いと今年度取りまとめた後の展開について、何かイメージがありましたらお教えください。

(答)まず、これまでも繰り返し申し上げておりますように、宗教の信仰が背景にあったとしても、児童虐待は決して許されるものではありません。
これまで政府といたしましては、昨年の12月に当事者の方々の御意見も踏まえつつ、児童虐待に該当する事例等を盛り込んだ「宗教の信仰等に関係する児童虐待等への対応に関するQ&A」を作成・公表しましたほか、このQ&Aの内容を児童相談所や学校など、こどもに関わる現場の方々に周知するための動画コンテンツの作成・周知等の対応も進めてきたところであります。
その上で、御指摘のとおり、今後宗教の信仰等を背景とする児童虐待への対応をより適切に行うことにつなげるべく、今年度、調査研究事業におきまして実態把握に努めることといたしました。
調査研究事業の中におきまして、昨年末に公表したQ&Aの現場における周知状況、宗教を背景とする児童虐待事案の相談受理状況や対応状況の確認、また、医療ネグレクト事例の確認、課題整理などを行い、今年度取りまとめを行った上で、今後どのような対応ができるのか、検討につなげてまいりたいと考えております。正にこれからこの調査研究事業を行いますので、その進行を見極めつつ必要な対応を検討していきたいと思います。

(問)昨日、厚生労働省の介護保険部会で、初めてヤングケアラーの支援強化を盛り込んだ介護保険事業の基本指針案が示されました。改めて、ヤングケアラーへの支援の必要性と期待することについて、大臣のお考えを聞かせてください。

(答)御指摘の厚労省の議論ですが、第9期介護保険事業計画の基本指針案におきまして、「地域包括支援センターの体制整備と併せて、総合相談支援機能の活用により、ヤングケアラーなど家族介護者支援に取り組むことが重要」との考え方が示されたものと承知しております。
ヤングケアラーの中には祖父母や両親の介護が負担となっているこどももいる中で、そうした点への対応が盛り込まれることは大変有意義なことであり、介護分野とも連携することで、ヤングケアラーを早期に発見するとともに、早期に適切な支援につなげていくことが重要であると考えております。
ヤングケアラー支援につきましては、こども家庭庁の設置に伴い、厚労省からこども家庭庁に所管を移したところでもあります。
こども家庭庁におきましては、厚生労働省との連携も図りながら、ヤングケアラーに対して様々な支援を結びつけるコーディネーターの配置等への支援に引き続き取り組むとともに、こども未来戦略方針に盛り込みました「こども家庭センターの人員体制の強化」、また、「新たに児童福祉法に位置付けられる子育て世帯訪問支援事業の拡充」などに取り組んでいきたいと考えております。

(以上)