加藤大臣記者会見(令和6年5月10日)
加藤大臣記者会見要旨
(令和6年5月10日(金)15時17分から15時23分まで 於:こども家庭庁記者会見室)
1.発言要旨
冒頭、特にありません。
2.質疑応答
(問)こども家庭審議会の基本政策部会が、昨日「こどもまんなか実行計画」の策定に向けての案を示しました。
これに関する大臣の受け止めと、今後、政府が実行計画をまとめていくにあたってのスケジュール感を教えてください。
(答)昨日開催されました、こども家庭審議会基本政策部会におきまして、「こどもまんなか実行計画2024」の策定に向けた審議会意見の案が議論され、部会長一任とされたものと承知をしております。
まず受け止めでございますけれども、この間、基本政策部会におきましては、昨年末のこども大綱の策定に向けた答申のとりまとめに当たり議論された具体的な施策について再確認をするとともに、基本政策部会以外の各分科会・部会における議論、「こども若者★いけんぷらす」を通じた、こども・若者からの意見や地方三団体からの意見、こういったものを踏まえまして、幅広い議論が進められ、今回の案が示されたと受け止めております。
今後のスケジュールにつきましては、こども家庭審議会から審議会としての御意見をいただきましたら、その御意見をしっかりと踏まえ、総合的な見地から検討・調整を図った上で、骨太の方針までに、総理を長とするこども政策推進会議、ここにおきまして、こどもまんなか実行計画を策定してまいります。
(問)昨日審議入りしたこども性暴力防止法案についてですけれども、法案が成立すれば、認定制度や初犯対策や防止措置の内容など、多岐にわたるガイドラインが必要となりますが、それぞれどのような専門家を入れて、どのぐらいの時期を目安に決定していくのか、現在の見通しを教えてください。
(答)こども性暴力防止法案に関しまして、法案が成立した暁には、施行までに、例えば、研修の具体的内容に関するものなど、各種ガイドラインをお示しすることを考えております。
ガイドライン等の具体的な作成時期につきましては、施行期日も未定でございまして、現時点において具体的にお示しすることは困難でありますけれども、対象事業者の準備期間にも十分配慮した上で、施行期日前のなるべく早い時期に整備をして周知徹底することをしたいと考えております。
今後、各種ガイドライン等の検討の過程において、現時点で具体的には定まってはいませんけれども、関連する専門家の方々や、関係機関・関係団体等のご意見もしっかりと伺いながら、教育、保育等の現場に混乱が生じたり、義務の履行に遺漏が生じたりしないように、現場の皆さんの事情に十分配慮しながら進めてまいりたいと考えております。
(問)こどもまんなか実行計画案についてですけれども、「こども版骨太」として、今後のこども政策の実行に向けて、非常に大切なものだと思うのですが、一方で、大きな政策というものは、すでに昨年末の加速化プランで決定されています。今回の計画で特に注目すべき施策があれば教えていただきたいです。
(答)お尋ねの特に注目すべき施策、これにつきましては、現時点で審議会意見がまとまっておりませんので、申し上げづらいところではあるのですけれども、今回の審議会意見の案におきましては、加速化プランで打ち出した各種施策が具体化されるとともに、「こども大綱」で示されました、こども施策に関する6つの基本的な方針の下で進めていく、教職員等に対するこどもの権利に関する普及啓発や、こどもの権利を守る救済機関に関する実態把握など、こども・若者が権利の主体であることの社会全体での共有、また、こども団体や若者団体との定期的な意見交換や、各府省庁の審議会などにおける、こども・若者委員割合の見える化等、こども・若者の社会参画・意見反映など、幅広いこども施策に関する具体的な提案が、盛り込まれているものと承知をしております。
さらに、施策のPDCAをしっかりと進めていくため、工程表とともに、多くの指標が盛り込まれているものと承知をしております。
(以上)