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三原大臣記者会見(令和7年7月15日)

三原大臣記者会見要旨

(令和7年7月15日(火)10時20分から10時27分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1. 発言要旨

冒頭、私から1件ご報告がございます。

私からは、先般策定されました「骨太の方針」に盛り込まれた女性の視点を取り入れた政策について、ご報告をさせていただきます。

先の通常国会では女性活躍推進法を改正するなど、女性活躍を強化する取組を進めてまいりました。様々な取組分野の意思決定に女性が参画していただくことが重要であり、女性の視点をより一層取り入れた政策を積極的に進める必要があると考えております。

先月決定されました「骨太の方針」におきましても、例えば無痛分娩について、妊婦の方々が正しい知識のもとで、ご本人の希望に応じて選択できるように、そしてまた安全な体制の確保や正しい知識の普及啓発を進めること、そしてまた女性の乳がん検診についても、検査のあり方につきまして科学的な根拠を収集した上で、女性の方々のご負担に、より配慮した取組を進めることを盛り込みました。

加えて、女性用トイレの整備についてでございます。駅や百貨店、アリーナを含む様々なイベント会場、施設などで女性用トイレの長い行列が見られることがあります。これからの夏、皆様も参加されることが多くなるであろう花火大会であるとか、野外イベントにおきましても、トイレの行列を心配される女性の方々が大変多くいらっしゃると思います。

これにつきましては、7月9日に政府横断の推進体制となる関係省庁連絡会議を開催したところであり、女性用トイレの長い行列の改善を進めるべく、総理や私からも動画を公表したところでございます。

引き続き、女性の方々の視点を踏まえながら、女性の方々にとって快適で安心できる社会の構築に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えております。以上です。

2. 質疑応答

(問)全国で保育所約300ヶ所を運営する「キッズコーポレーション」について伺います。この会社が男性や妊娠中の女性、精神疾患のある人を対象に「採用しない」という差別的なルールを定めていたことがわかりました。また、事実とは異なる求人情報を出したり、偽の口コミを求人サイトに載せたりしていました。運営を受託している三重県内の病院内保育所では、昨年、虐待の疑いがあったのに行政に報告していなかったこともわかりました。保育行政や男女共同参画を所管する大臣として、受け止めや今後の対応についてお願いします。

(答)ありがとうございます。お尋ねの採用および求人内容に関する事案につきましては、関係法律を所管する厚生労働省において、職業安定法等の規定に基づいて、適切に対応されるものと承知をしております。
その上で、法令違反等が認められた場合には、必要に応じて、こども家庭庁において子ども・子育て支援法に基づく立ち入り検査を行うなど、厳正に対応してまいります。
また、こどもの安全・安心が最も配慮されるべき保育施設において虐待が行われることは、あってはならないことであります。今回の報道にある保育施設には、三重県において立入調査が行われ、関係者への事実確認を行ったうえで、必要な対応を行っていると伺っております。
いずれにいたしましても、保育施設については、ガイドラインにおいて、虐待等と疑われる事案であると確認した場合には、自治体に対して情報提供・相談することをお願いし、また本年10月1日からは、改正児童福祉法により、保育施設の職員から虐待を受けたと思われる児童を発見した者に対し、通報義務を課すこととしており、職員による虐待の疑いがある場合には、速やかに自治体に通報していただきたいと考えております。
引き続き、虐待の未然防止や早期発見の取組を強化してまいりたいと考えています。

(問)万博が後半戦になって盛り上がってきました。私は今年の夏の万博はこどものためにあるのではないかと思います。私も70年万博に行ったことは良い思い出になっていますから。そういう意味で、この夏は暑いですが、いかにこどもに行っていただくかということについて、霞が関ツアーもいいですけど、やっぱり万博に行っていただくことが良いと思うのです。その辺、伺いたいです。

(答)大阪・関西万博は4月の開幕から3ヶ月が経って、半年間の会期の折り返しを迎えたと承知をしております。これまでも、休日等を利用してご家族とともに来場するほか、小・中・高生が校外学習で来場するなど、多くのこどもたちが会場に足を運んだと承知をしております。
ご案内のとおり、万博では、世界各国のパビリオンにおいて様々な展示やナショナルデーなどのイベントが開催されていたり、様々な課題について考えるテーマごとのイベント等も開催されております。
今回は、愛知万博以来20年ぶりの日本での万博開催と承知しておりますが、夏休みを迎えるにあたって、さらに多くのこどもたちに足を運んでいただいて、最先端の科学技術や文化・芸術、そして各国の伝統・文化などに触れて、多くの感動を味わうとともに、将来の夢・希望を抱き、また多様性や多文化への理解を深める機会となれば、と期待をしております。以上です。

(以上)