加藤大臣記者会見(令和6年8月27日)
加藤大臣記者会見要旨
(令和6年8月27日(火)10時42分から10時51分まで 於:こども家庭庁記者会見室)
1.発言要旨
冒頭、3件の報告がございます。
まず、9月10日から9月16日は「自殺予防週間」でございます。令和5年の児童生徒の自殺者数が513人と過去最多の令和4年と同水準であったことは、こどもまんなか社会の実現を目指すこども家庭庁としましても、大変重く受け止めています。
特に、こどもや若者の自殺は、長期休暇明け前後に増加する傾向にあります。
夏季休暇明けには普段以上に、こどもの心の不調へのアンテナを高めていくことが重要でございます。
このため、本年も8月1日から、特にこども・若者を対象とした自殺防止の啓発活動を、こども家庭庁、内閣府孤独・孤立対策推進室、厚生労働省、文部科学省の関係府省庁において、連携して実施しているところでございます。
また、8月8日に「こどもの自殺対策に関する関係省庁連絡会議」を開催し、「こどもの自殺対策緊急強化プラン」の進捗を「見える化」したロードマップを公表したところでございます。
そして、本日は、こども政策担当大臣、孤独・孤立対策担当大臣、厚生労働大臣、文部科学大臣が連携し、こどもや国民の皆さんに向けたメッセージをお送りすることといたしました。
併せて、私としても、こどもの自殺防止の観点から、こども政策の担当大臣として、単独で専門家のご意見もお伺いしつつ、こどもや若者、そして、こどもたちと関わられる方に対して、メッセージを送ることといたします。
メッセージの内容の一部をご紹介をさせていただきますと、こどもや若者の皆さんに対しましては、不安を感じたり悩んだりするときは、身体を動かしてみたりするなど、気持ちが少しでもほっとする方法を見つけてもらうとともに、その不安や悩みをなくす方法について、一緒に探していきたいということをお伝えしています。
また、日々こどもたちと関わられる方々に対しましては、こどもの様子がいつもと違うと感じた場合には、そっと声をかけ、そばにいるとともに、相談窓口につなぐなどの対応をお願いしています。
私たち、こども家庭庁としましても、こどもが自ら命を絶つ選択肢を選ばざるを得なかったり、そこに至るまでの状況を一人で抱えざるを得ないような社会、このような社会を変えていくために、こどもたちの声を聴きながら、引き続き関係府省庁とワンチームとなって、しっかりと取り組んでまいります。
冒頭の2件目でございます。
本日11時から、日本商工会議所青年部役員の皆様と、こども・子育て支援に関する情報発信と、こども・子育てを応援する社会に向けた気運づくり、これをテーマとして意見交換会を行います。
「こども未来戦略」の「加速化プラン」に盛り込まれた様々な支援策を当事者の方々によく知っていただき、また利用していただき、安心して子育てができると感じてもらえることが何よりも重要でございます。
また、こどもや子育て中の方々が気兼ねなく様々な制度やサービスを利用できるよう、こども・子育てを応援する社会全体の気運をさらに高めていくため、「こどもまんなかアクション」の取組を加速していく必要があると考えております。
こうしたことから、今回の意見交換会では、経済界の若手リーダーの皆様から忌憚のないご意見を伺うとともに、今後、様々な場面で、連携・協調して取組を進めていくことを働きかけてまいりたいと考えております。詳細につきましては、こども家庭庁広報室までお問い合わせください。
3つ目です。こども家庭庁で実施をしている「こどもの未来応援基金」の事業に関して、本日、企業の方々への感謝状贈呈式を行いますので、ご報告いたします。
「こどもの未来応援基金」事業は、こどもの貧困を社会全体で解消する取組として、企業や個人の皆様から広く寄付を募り、こどもたちの学習や生活の支援、居場所の提供などを行う団体の活動を支援する事業です。
本事業におきましては、多くの皆様からご寄付をいただいておりますが、多額の寄付を行うなど、多大な貢献をされた企業や個人の方に対しましては、毎年度、感謝状を贈呈させていただいており、本年度は、本日の午後3時から、感謝状の贈呈式を行うこととしてございます。
本日の感謝状贈呈式のような場を通じて、引き続きこどもたちを社会全体で応援をしていく機運の醸成、これを図ってまいりたいと考えております。
企業や国民の皆様には、今後とも、本事業の更なる推進のため、ご協力をお願いできればと思います。詳細は、こども家庭庁支援局家庭福祉課の方までお問い合わせください。
冒頭、私からは以上でございます。
2.質疑応答
(問)本日、こども家庭庁の概算要求の公表日となります。
昨年末閣議決定しました、こども未来戦略の関連予算は引き続き盛り込まれたり、また国会で先日成立しました、こども性暴力防止法の関連予算等も計上されておりますけれども、狙いについて改めて教えてください。
(答)概算要求についてのご質問でございますけれども、今現在、与党プロセスを行っている最中でありますので、概算要求の内容やそれに関わることについてお答えすることは現時点では差し控えたいと思います。
(問)昨日の概算要求のブリーフィングに参加させていただきました。
それで、ブリーフィングの開始時間についてお尋ねしたいのですが、昨日午後5時開始で6時前ぐらいに終わりまして、私事で大変恐縮ですが、3歳の娘の保育園のお迎えが6時15分が定時ですけれども、それに間に合いませんでした。
こども家庭庁の職員さんの中でも子育てをされていらっしゃる方がいらっしゃれば、おそらく残業という形になったのではないかなと思います。
育児・介護休業法が改正されて、3歳以降でも就学前まで残業が免除されたりですとか、子育てと仕事を両立していくという社会に変わっていこうという中で、こども大綱の方にも、長時間労働の是正であったり、働き方改革であったり、先ほど大臣がおっしゃられた子育てを応援する気運を高めるため、青年部と意見交換をされるとおっしゃられたように、こどもまんなかを掲げる、こども家庭庁さんが、仕事も大事だけど、こどもとの時間を大切にしていこうね、という社会の気運づくりとして、まずはそういうブリーフィングの時間設定を、もう少しこどもが迎えに行ける時間まで、普通の企業でいうと朝9時5時なのかもしれませんが、そういった時間に設定していただくということで、旗振り役として空気の調整をしていただけないかなと思ったのですが、大臣のご見解をお願いいたします。
(答)ご指摘とご意見をいただきまして、ありがとうございます。
ご質問やご意見の趣旨については賛同させていただきます。
具体的な時間帯の設定については、私自身、昨日の何時というところの細かいところまで把握はしていなかったのですが、なぜその時間帯になったのかの事情なんか、背景もちょっと聞きながら、できることはないかということを、部局、こども家庭庁のスタッフの皆さんと相談していきたいというふうに思います。
(以上)