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小倉大臣記者会見(令和5年5月16日)

小倉大臣記者会見要旨

(令和5年5月16日(火)9時26分から9時31分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

今日は冒頭3点あります。
まず、先週の12日金曜日に配偶者暴力防止法の一部を改正する法律が国会で可決され、成立いたしました。そして、先ほどの閣議において公布のための閣議決定もなされ、今週19日に公布される予定であります。
 
最近の配偶者からの暴力に関する相談件数等が増加傾向にある中で、相談内容の約6割を占める精神的DVによって心身に重大な被害が生じた例も報告されております。他方で、身体に対する暴力などを受けた被害者のみを対象とする今の保護命令の認容件数は減少している状況であります。

本改正法は、このような状況を踏まえ、配偶者からの暴力の防止と被害者の保護を強化するため、保護命令制度の拡充等を柱とするものです。配偶者からの暴力の被害に苦しむ方が1人でも多く救われるよう、来年の4月の施行に向け、施行準備に万全を期してまいります。
 
続きまして、2つ目でございます。本日、こども家庭審議会の「幼児期までのこどもの育ち部会」の第1回を開催いたします。この部会では、先月21日のこども家庭審議会において総理から行われた諮問を受けて、「こどもの育ち」そのものの質に目を向けた、仮称ではありますが、「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的な指針」を策定するために御審議をいただく予定であります。
 
こどもの誕生前から乳幼児期は、こどもの生涯にわたるWell-beingの基礎を培い、人生の確かなスタートを切るために最も重要で、社会全体にとっても極めて重要な時期であります。こどもの心身の状況や置かれている環境等に関わらず、こどもの誕生前から乳幼児期の育ちを保障するための基本的な指針を策定し、その下で政府内の取組を主導してまいりたいと考えております。
 
なお、検討はこども大綱の検討と十分に連携を図り進め、最終取りまとめの内容はこども家庭審議会の答申に反映し、これを踏まえて基本的な指針の策定を行う予定であります。
 
そして、明日17日にこども家庭審議会の「こどもの居場所部会」の第1回も開催いたします。この部会では、先月21日のこども家庭審議会において総理から行われた諮問を受けて、「こどもの居場所づくりに関する指針(仮称)」を策定するために、御審議をいただく予定であります。
 
全てのこどもが、安全で安心して過ごせる多くの居場所を持ち、居場所において、様々な学びを得て、社会で生き抜く力を得るための糧となる多様な体験活動や外遊びの機会に接することは非常に重要です。こどもは、こうした経験を通じ、自己肯定感や自己有用感を高め、幸せな状態で成長していくことから、居場所はこどものWell-beingや社会全体の未来に深く関わるものと考えております。
 
こうした観点の下、こども家庭庁として、この部会で御議論いただくこどもの居場所づくり指針に基づいて、こどもの居場所づくりの取組を強力に推進していきたいと考えております。

なお、この検討もこども大綱の検討と十分に連携を図り、これを進め、最終取りまとめの内容はこども家庭審議会の答申に反映し、これを踏まえて基本的な指針の策定を行う予定であります。冒頭は以上になります。

2.質疑応答

(問)2つの指針についてのお話がございました。こども大綱と連携してということで、以前、こども大綱の時期については明言はされていなかったと思うのですけれども、改めていつぐらいの時期までにこの指針というのを策定されていくことを目指しておられるのか。目途でもいいので、お教えいただければと思います。

(答)現時点ではまだ具体的な時期については想定しておりませんが、通常考えれば、年内までにしっかり出していくということになろうかと思います。

(以上)