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加藤大臣記者会見(令和6年1月30日)

加藤大臣記者会見要旨

(令和6年1月30日(火)10時32分から10時42分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

まず冒頭、私から1件御報告がございます。
 
能登半島地震についてでございます。改めて、令和6年能登半島地震により命を落とされた方々の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災されたすべての方々にお見舞いを申し上げます。
 
保育についてですが、現地対策本部に派遣しているリエゾンから現場の保育の状況について報告を受けております。奥能登地域では、これまで全施設が休園となっていたところでありますが、現在は4市町すべてで受け入れが開始されるなど、少しずつ開園してきている状況であります。
 
このような状況において、今後は、現地の保育士の方々自身も被災者である中、保育人材の確保をどのようにしていくのか、他の自治体に二次避難等をしているこどもについて、年度が変わるなど生活の状況が変化していく中で、保育を受け続けられるようにするにはどのようにしていくのかなどの課題が想定をされます。
 
こども家庭庁としましては、引き続き、リエゾンを通じて現場のニーズをより直接的に把握するとともに、石川県庁とも連携をしながら必要な対応を検討するなど、これらの課題にしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
 
男女共同参画についてですが、DVや性暴力への対策に関しては、二次避難・広域避難が進んでいることから、避難先となり得る全都道府県に対し、被災者がその住所地にかかわらず避難先で相談できるよう御配慮をいただくとともに、相談窓口の被災者への周知を行っていただくよう要請をいたしました。引き続き、内閣府において男女共同参画の観点から必要な対応を行ってまいります。
 
その他の詳細につきましては、こども家庭庁、内閣府にお尋ねをいただければと思います。
 
冒頭、私からは以上です。

2.質疑応答

(問)26日に厚生労働省が警察庁の自殺統計に基づいた集計ということで、暫定値ではあるのですが、昨年、23年の1年間、小中高校生の自殺が507人ということで、一昨年が過去最多だったのですが、それに次いで2番目に多いという数字でした。ちょっと高止まりとも言える状況ですけれども、まず、これに関して加藤大臣の受け止めをお聞かせいただきたいということが1点です。それに関連して、関係省庁のほうで「こどもの自殺対策緊急強化プラン」というのをまとめて、今年度の補正予算ですとか来年度予算案でいろいろな対策を盛り込んでいるとは思いますけれども、今回のこの数字を受けてさらに何か追加の対策を講じる必要性などをお感じになっていらっしゃるのかどうかというところも併せて教えていただければと思います。

(答)まず、1月26日に令和5年の年間自殺者数の暫定値が厚生労働省より公表され、小中高生の年間自殺者数については507人と、暫定値と確定値の比較とはなりますけれども、前年と比較して7人減となっていると承知をしております。この令和5年の数字は、過去最多を記録した令和4年の水準とほぼ同水準のものととらえておりまして、こども家庭庁としても大変重く受け止めております。
こどもの自殺対策を推進するためには、昨年6月に取りまとめた「こどもの自殺対策緊急強化プラン」に基づき、関係省庁と連携をして取組を着実に進めていくことが重要だと考えており、先週月曜日も私が主催する関係省庁連絡会議において同プランに基づく関係省庁の取組の進捗の把握、共有を行ったところでございます。
引き続き関係省庁とワンチームとなって自殺に関する情報を集約した上で行う、要因等の多角的な分析の実施、全国展開を目指して推進している、1人1台端末の活用による自殺リスクの把握、都道府県・指定都市の「こども・若者の自殺危機対応チーム」の設置の推進、こういったことなど、こどもの自殺対策にしっかり取り組むとともに、追加対策についても、関係省庁間で取組の把握等を行う中で、必要に応じて検討をしていきたいと考えております。

(問)冒頭で大臣から発言がありました地震に関して、今後、保育士の人材確保をどうしていくかということが課題として想定されるということがありましたが、現状、何かこういったことで確保なり対応ができるのではないかというような対応について何か想定があれば教えてください。

(答)今現時点では、まず奥能登の地域についてのニーズの把握をしっかり進めていくということをやっていきたいと思っておりまして、リエゾンの入替えとかもありますので、リエゾンの職員からしっかりと現場の状況を聞きながら把握をして、そして、県庁ともしっかり連携を取りながら対策を講じていきたいというふうに考えております。

(問)能登半島地震に関連して、今後、大臣が直接足を運んで現地の状況を視察したりだとか、声を聞く機会を設ける御予定はありますでしょうか。

(答)ごめんなさい、最初のほうがちょっと聞こえにくくて。

(問)現地に入って実際に状況を見たりだとか、被災者の声を伺う機会を設ける御予定はありますでしょうか。

(答)震災の被災地に入ってということですね。

(問)はい。

(答)タイミングを見ながら、私自身が現場に入って、自分自身の目で確認をしたり、じかにお話を聞いたりということもしていくことを、タイミングを見ながら検討していきたいというふうに思っております。

(以上)