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加藤大臣記者会見(令和6年1月12日)

加藤大臣記者会見要旨

(令和6年1月12日(金)11時45分から11時58分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

冒頭、私からは2件の御報告がございます。
 
まず初めに、令和6年能登半島地震についてであります。改めて、令和6年能登半島地震により命を落とされた方々の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
 
こども家庭行政関係の被災状況としましては、児童福祉施設、障害児支援施設等に関し1月12日現在、石川県で56件、新潟県で10件、富山県で17件の被害があったと報告を受けております。引き続き被災自治体、関係団体と連携し、被災状況の把握に努めてまいります。以上、被災状況についてであります。
 
続きまして、激甚災害等の指定につきましてであります。昨日11日に持ち回り閣議において令和6年能登半島地震による災害が激甚災害及び特定非常災害に指定されました。
 
これらのことにより、こども家庭庁関連では、激甚災害については、児童福祉施設等に係る災害復旧費補助金、母子父子寡婦福祉貸付金に係る国の補助率が嵩上げされます。また、特定非常災害につきましては、障害児支援事業者の指定の有効期間などの特定権利利益について、満了日を令和6年6月30日まで延長することとします。
 
被災地のこどもの居場所づくりについてです。被災された方々の避難生活が今後も継続することで、こどもや子育て世帯の不安や孤独・孤立が増していくことが予想される中、こどもが安全・安心に遊んだり、学んだりすることができる居場所を確保することは非常に重要であり、先月、閣議決定された「こどもの居場所づくりに関する指針」にも、「災害時におけるこどもの居場所づくり」が盛り込まれております。
 
既に被災地ではNPO法人によるこどもの居場所づくりが進められており、私自身も現場で支援に当たっておられる方から直接話を伺い、その必要性を痛感したところであります。こうした取組をさらに進めていくため、こども家庭庁としても、具体的な支援策を現在検討しており、来週中にも具体的な内容をお示しできればと考えております。
 
あわせて、内閣府防災担当が策定しております避難所運営ガイドラインでは、キッズスペースの設置などが避難所の開設に当たって配慮すべき事項とされており、こどもたちのための居場所として専用の部屋やスペースの確保などが重要であると考えております。今般の震災により避難所の運営に当たっておられる皆様にもぜひこうした配慮をお願いしたいと思います。
 
保育所等の利用についてです。被災地のこどもたちや保護者の方々が安心して保育所等を利用できるようにしていくことも重要であると考えております。
 
こうしたことから、転園手続は行わずに、普段利用している保育所等とは別の保育所等を一時的に利用することが可能であること、災害の復旧活動をされている場合には、保護者の就労状況等にかかわらず保育所等の利用の必要性が認められること、災害により臨時休園等を行った場合の保育所等に対しても、通常どおり、給付費を支給することなどを内容とする事務連絡を本日、地方自治体あてに発出をしたところであります。
 
さらに、激甚災害指定などを踏まえて本日、第2回「こども家庭庁災害対策本部」の開催を予定しており、対応に遺漏がないようにしていきたいと考えております。
 
引き続きこどもをはじめとする被災者の支援や児童福祉施設等の復旧・復興等に向け、関係省庁、被災自治体とも緊密に連携し、全力を尽くしてまいります。
 
詳細につきましては、こども家庭庁にお尋ねいただければと思います。
 
冒頭発言の2件目になります。東京ウィメンズプラザの視察について報告いたします。
 
昨日、男女共同参画担当大臣として東京ウィメンズプラザを訪問し、施設の視察とDV被害者の相談対応について意見交換を行いました。
 
今回の視察は、先月末の男女共同参画会議において地域における女性活躍、男女共同参画の取組を推進するため、各地の男女共同参画センターの機能強化を図るとともに、各地のセンターの支援を進めていく方針としたこと、また、令和6年4月に保護命令制度の拡充等を内容とする改正配偶者暴力防止法が施行されることを踏まえまして、男女共同参画センターであり、配偶者暴力相談支援センターの機能も持つ東京ウィメンズプラザに伺ったものであります。
 
視察におきましては、東京ウィメンズプラザが、東京都の男女共同参画センターとして、男女共同参画社会の形成の促進に向け、各種の相談事業や男性の家事・育児への参画を進めるための館内やホームページでの4コマ漫画を活用した広報・啓発を行っていると伺いました。また、男女共同参画の視点からの防災に関連した図書資料のテーマ展示やジェンダーの視点を含むこども向けの絵本の展示など、都民の皆様に男女共同参画の視点が身近なものになるよう、様々な工夫をされていることも拝見をいたしました。
 
また、配偶者暴力相談支援センターとしての機能を果たしている観点から、実際に配偶者等からの暴力に関する相談に対応されている方々との意見交換もさせていただきました。DV被害者の方々が精神的な面を含め、大変な困難に直面されている現状をうかがい知るとともに、被害者の様々な事情に応じて、安全面に配慮しながら当事者に寄り添ったきめ細かな支援をしていることに感銘を覚えました。
 
視察で伺ったお話も参考に、地域において男女共同参画社会の実現を一層進めていけるよう各地の取組を支援する仕組みを検討していくとともに、DV被害者支援の観点からは、改正法施行に向けての準備を着実に行い、相談しやすい仕組みの整備を更に推進をしてまいります。
 
冒頭、私からは以上になります。

2.質疑応答

(問)明日、明後日が大学入学共通テストということで、全国各地で行われますけれども、このところ、大学入学共通テストの試験会場に向かう途中に受験生を狙った痴漢行為というものがちょっと危惧されているというような状況があります。警察なども様々な呼びかけをしているところではありますが、男女共同参画ですとか、こどもの性犯罪防止というところの観点にも関わることであると思いますので、ぜひ大臣としてメッセージなどがあれば教えていただければと思います。

(答)痴漢は、重大な犯罪であります。個人の尊厳を踏みにじる行為で、決して許されるものではありません。内閣府としては、関係省庁とともに痴漢への抜本的な対策を求める声に応えるため、令和5年3月に痴漢撲滅に向けた政策パッケージを取りまとめ、連携して痴漢を防ぐための広報啓発や被害の申告・相談をしやすくする施策などに取り組んでいるところであります。
内閣府男女共同参画局のSNSでも周知をしておりますが、もし、共通テストの会場に行く途中に痴漢の被害に遭った場合は、追試験の対象となります。また、私服でも受験できると承知をしております。
痴漢被害に遭ったり、痴漢被害を目撃したときは、躊躇することなく声を上げる、防犯アプリを活用するなどの方法も含め、周りの人に助けを求め、110番をしてください。
時間が経ってしまっても、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター「♯8891(はやくワンストップ)」に相談もできます。被害者は決して悪くはありません。一人で悩まず相談をしていただきたいと思います。

(問)冒頭発言にもありました被災地でのこどもの居場所についてお伺いします。NPOとの意見交換の中でその必要性を痛感されたということですけれども、具体的に現場でどういった課題があるとか、大臣として痛感された部分を具体的に教えていただければと思います。また、来週中に支援策をまとめられるということですけれども、これは例えば何らかの財政支援とかそういったことも検討されているか教えてください。

(答)私のほうでは既に被災地でこどもの居場所づくりを担っている方や、また後方支援に当たっている方と打合せを行いました。そこで被災地の状況や支援の現状、課題などについて意見交換をさせていただきました。詳細については細かくは申し上げませんが、いずれも居場所のニーズや居場所づくりの重要性を感じさせるものでした。そうした細かな課題をたくさん伺ったところでございます。
そして、財政的なものも含めて検討しているかという御質問ですけれども、そういったところも含めまして、来週中にも具体的な内容をお示しできればと考えております。

(以上)