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三原大臣記者会見(令和7年9月12日)

三原大臣記者会見要旨

(令和7年9月12日(金)10時42分から10時50分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1. 発言要旨

私から冒頭ご報告2件ございます。

昨日Webサイト「はじめよう プレコンセプションケア」を開設いたしました。「プレコンセプションケア」は、性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めた将来設計等を考えて健康管理を行う取組です。

本年5月に策定した「プレコンセプションケア推進5か年計画」に基づき、本年をプレコンセプションケア「元年」、略して「プレコン元年」と位置づけ、「プレコン」を若い世代の「みんな、自分のために、当然に」とするべく、取組を大規模に展開したいと考えています。

そのスタートとしてこの度、Webサイト「はじめよう プレコンセプションケア」を開設するとともに、プレコンを自分事として捉えていただけるよう、わかりやすい動画を公開いたしました。ここで、その動画を少しご覧いただきたいと思います。

(動画)

ご覧の通り、若い世代を含め、あらゆる方々に「プレコン」に関する概念をわかりやすく伝える動画となっております。Webサイトには、今後も順次、若い世代にとって親しみやすく、わかりやすい内容となるよう工夫しながら、記事や漫画、Q&Aなどのコンテンツを充実させて、より一層「プレコン」を自分事として捉えていただけるよう、普及を強力に進めてまいります。報道関係者の皆様方には、ぜひ周知にご協力いただきますようお願い申し上げます。
詳細は、こども家庭庁成育局母子保健課にお尋ねください。

続きまして、本日14時、「こども性暴力防止法施行準備検討会」を開催し、「中間とりまとめ案」を提示いたします。
こどもへの性暴力は、こどもの権利を著しく侵害し、生涯にわたり心身の発達に深刻な影響を与え得るものであり、絶対に防がなければなりません。

「こども性暴力防止法」の施行に向け、現在、有識者による「施行準備検討会」で検討を進めており、今回の中間とりまとめ案は、7月に公表した中間とりまとめ「素案」を、こどもや関係団体の意見を踏まえ、更に修正したものでございます。

今後は、本日の検討会での議論も踏まえ、「中間とりまとめ」を行い、制度の骨格を固めて、制度の周知を開始するとともに、年末のガイドラインの策定等に向けて、引き続き検討を進め、施行に万全を期してまいります。
詳細は、こども家庭庁支援局総務課こども性暴力防止法施行準備室にお尋ねください。私からは以上です。

2. 質疑応答

(問)プレコンセプションケアに関連してお伺いします。こども家庭庁として来年度の概算要求の重点施策に盛り込むなど、今後普及啓発に注力されていくお考えかと思います。これまで、あくまで妊娠・出産は個人の希望に基づくものだということを強調してご説明されてこられましたが、一方でプレコンは少子化対策の一つとしても位置付けられていて、自治体での事業についても少子化対策の一環として実施されております。こうした少子化対策の文脈でプレコンの普及啓発をされることに違和感を覚える声というのもありますけれども、どうご説明されていくお考えでしょうか。

(答)先ほど冒頭発言でも申し上げたとおり、プレコンセプションケアは「性別を問わず、適切な時期に性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めた将来設計等を考えて、健康管理を行う取組」であります。
これは、「妊娠・出産」を含めた概念ではありますが、あくまで「妊娠・出産」は個人の希望によるものであり、プレコンセプションケアの目的が少子化対策であるとは考えておりません。プレコンセプションケアに関する知識を持ち健康に留意することは、妊娠・出産を含めて将来設計を考える際に、自分が希望する選択を行うために重要です。
特に若い世代からは、結婚や妊娠・出産について、「知っていて選ばない」ことと、「知らないで選べない」ということは違う、との意見もあり、そうした若い世代に向けて、性や健康に関する正しい知識を、しっかりと普及していく必要があると考えております。
こうした観点から、まさに冒頭にご紹介したWebサイト「はじめよう プレコンセプションケア」を開設したところであり、引き続き、「プレコンセプションケア推進5か年計画」に基づき、自治体とも連携しながら、プレコンセプションケアに関する概念が正しく知れ渡るようにしっかり取り組んでまいりたいと考えております。

(問)確認なのですけれども、こども家庭庁の施策を整理したときに、例えば大きく分けて少子化対策とこども子育て支援施策というのがあって、プレコンセプションケアは少子化対策の中の一環として位置づけられているという理解だったのですけれども、あくまで少子化対策ではないというご認識ということなのでしょうか。

(答)そうですね。「健康管理を行う取組」ということをしっかりと皆さんにもお伝えをし、そしてまた、性別を問わず、適切な時期に性や健康に関する正しい知識を持ち、もちろん妊娠・出産というのを含めますけれども、将来設計を考えて健康管理を行う取組という位置づけで考えています。

(問)自民党の総裁選について、大臣にお伺いします。同じ神奈川県選出の小泉農水大臣が出馬する意向です。大臣と親しい関係かと思いますが、出馬に対する受け止めと、今回支援をされるかどうかについてお聞かせいただけますでしょうか。
また、加えてなのですけども、少子化対策・こども政策でどのような議論を期待するかについても併せて教えてください。

(答)この場は大臣としての記者会見の場でありますので、自民党総裁選ということ、そういう活動についてのお答えは控えさせていただきたいと思いますけれども、どなたがお出になるかということは別として、こども子育て政策、少子化対策、こうしたことには、特にしっかりと議論をしていただきたいと思いますし、また、どういうお考えをそれぞれの候補がお持ちなのかということを私もしっかりと注視をしていきたいと思っています。

(以上)