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三原大臣記者会見(令和7年5月16日)

三原大臣記者会見要旨

(令和7年5月16日(金)8時36分から8時41分まで 於:衆議院本会議場中庭側)

1. 発言要旨

冒頭発言なし

2. 質疑応答

(問)先日公表されましたユニセフのレポートに関して、先進国のこどもの幸福度に関する調査報告書で、日本は全体順位において、前回から課題だった精神的幸福度の順位がやや上がりました。
この間、コロナ禍の影響やこども家庭庁の発足など、日本の状況も大きくこの数年変化しているわけですが、改めてこの結果についての受け止めと、こどもの幸福度に関する施策の成果や課題について、大臣の認識をお話いただけますでしょうか。

(答)ご質問ありがとうございます。ご指摘のユニセフの調査では、総合順位が前回2020年の20位から14位に、そして精神的幸福度も37位から32位になり、前回以降、コロナ禍を経るなど社会情勢が大きく変化する中で、精神的幸福度の指標の一つであるこどもの「生活満足度」が改善したという点は良い結果だったなというふうに認識をしております。
一方で、自殺率が前回調査より悪化したこと、これは重く受け止めております。こども家庭庁といたしましては、こどもの自殺対策緊急強化プランに基づいて、引き続き関係省庁と緊密に連携しながら取組を進めるほか、自殺の背景ですとか要因分析をもとに実効性のある対策として、自殺未遂者への支援の強化が重要であり、保健・医療・福祉・教育の各機関が連携して、地域で包括的に支援する体制の構築等に取り組んでいきたいというふうに思っております。
併せて、悩みを抱えるこどもたちが、迷うことなく信頼できる大人に、安心して悩みを打ち明けられる環境などについて、プロジェクトチームにおいて引き続き検討してまいりたいと思います。
こども家庭庁としては、こうした取組も含めて、全てのこども・若者が身体的にも精神的にも社会的にもウェルビーイングで生活を送ることができる「こどもまんなか社会」の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えています。

(問)昨日の「若い世代のライフデザインを考える検討会」で最終報告書が取りまとまりまして、その報告書の手交の後に大臣と懇談されていたと思うのですけれども、若い委員の皆さんと実際にお話をされてみてどうお感じになったか、これからどう施策に反映していきたいかというのをお聞かせいただけますか。

(答)ありがとうございます。ワーキンググループのメンバーたちから、あの後お一人お一人、いろいろな感想やこれからのご意見をいただきました。
その中で特に多かったのが、このワーキンググループに参加して、知らなかったことがたくさんあって、そうしたことを知ることができたということ。「知らないで選べない」ということがあったけれども、「知って選ばない」ということとは全く違うのだということ。そうしたことを周りのお友達や事業をしている中での仲間ですとか、そういった方たちにもっと広めていきたいというようなご意見もいただきました。
ワーキンググループの中では、どうしても結婚や出産ということに圧がかかるのかなと想定して委員会に入ってきたけれども、決してそうではなかった。自分たちの本当に思い描く将来設計の話ができるワーキンググループだったということがとても意義あるものであった。というお考えもいただきました。
ですから私達は、何が正解という話をこれから進めていくわけではなくて、それぞれの若者がどういうふうに生きていきたいという将来設計を描くか。そこの皆さんが望む形のサポートをしていくということが、まず最優先されるべきなのだろうということを感じました。
その上で、それがいろいろな政策、例えば少子化ですとか様々な政策に通じていくのであれば、それは大いに活用させていただかなければいけないものなのだというふうに考えております。

(以上)