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加藤大臣記者会見(令和6年6月11日)

加藤大臣記者会見要旨

(令和6年6月11日(火)16時16分から16時23分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

冒頭、私から1件報告がございます。

第2回孤独・孤立対策推進本部についてでございます。

孤独・孤立対策につきまして、本日、閣議後に「第2回孤独・孤立対策推進本部」を開催し、「孤独・孤立対策に関する施策の推進を図るための重点計画」について決定をいたしましたのでご報告いたします。

この新たな重点計画は、本年4月に施行された、孤独・孤立対策推進法に基づき策定されたものでございます。「孤独・孤立に悩む人を誰一人取り残さない社会」、「相互に支え合い、人と人との「つながり」が生まれる社会」、その実現を目指し、法施行を機に、特に重点を置いて取り組むべき事項として、地方公共団体及びNPO等への支援、孤独・孤立状態の予防を目指した取組強化及び重点計画に定める施策のエビデンスに基づく評価・検証を通じた取組の推進について定めるほか、孤独・孤立対策の基本理念及び基本方針等を定めております。

新たな重点計画の策定に当たりましては、4月に開催された第1回推進本部における岸田総理からのご指示を踏まえ、自治体やNPOなど関係者へのヒアリングを行いました。また、これまで政府として取り組んできた成果を引き継ぎつつ、パブリックコメント等の実施を経て幅広くご意見を伺いながら定めたものであり、大変意義があるものと思っております。

岸田総理からは、担当大臣である私に対し、引き続きリーダーシップを発揮し、関係大臣と密接に連携しつつ、重点計画における「特に重点を置いて取り組むべき事項」をはじめ、孤独・孤立対策の推進に取り組むよう、また関係大臣に対しては、重点計画に定めた各施策について、掲げた目標の達成に向けて着実に取り組むよう、それぞれ指示がございました。

私としましても、孤独・孤立の問題は、人生のあらゆる段階で何人にも起こり得るものであることから、あらゆる施策に孤独・孤立対策の視点を入れて、政府を挙げて取り組むことが重要であると考えております。

担当大臣として、しっかりとリーダーシップを発揮し、本日の推進本部で決定した重点計画に基づき、政府一体となって、孤独・孤立対策を強力に推進してまいります。

また、現在孤独・孤立に悩む方々が、必要な支援につながることができるということも大変重要であります。内閣府では、孤独・孤立に関する各種支援制度及び相談先の情報等を一元化して紹介するチャットボットを中心とした、「あなたはひとりじゃない」という名前のウェブサイトを運用しております。「寂しい」と感じる方、困りごとがある方は、是非「あなたはひとりじゃない」とインターネットで検索をしてみてください。

「孤独・孤立の問題は誰にでも起こりうること」、「相談や支援を求めることや人に頼ることは必要なこと」であるという、そういった意識を社会に浸透させるためには、今日ここにおられるメディアの皆様方のご理解、ご協力も不可欠だと考えております。

今後ともお力添えのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

冒頭、私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)昨日、経団連の十倉会長の方が夫婦の別姓の導入について、必要な法律の改正を求める提言を取りまとめたということがありました。加藤大臣ご自身もご結婚される前の名前を使って議員としての活動をされているかと思いますが、そのことについての受け止めについて教えていただけたらと思います。

(答)経団連において、選択的夫婦別氏制度の導入を求める提言が公表されたことは承知をしてございます。
選択的夫婦別氏制度は、広く国民全体に影響を与えるものであり、現在でも国民の皆様の間には様々な議論があるものと承知をしております。そのため、この制度の導入につきましては、しっかりと議論し、より幅広い国民の皆様の理解を得る必要があると考えております。第5次男女共同参画基本計画におきましても、選択的夫婦別氏制度を含め、夫婦の氏に関する具体的な制度の在り方に関し、「国民各層の意見や国会における議論の動向を注視しながら、司法の判断も踏まえ、更なる検討を進める」とされているところでございます。
昨日いただいた経団連の皆様からのご提言、これにつきましても、国民各層の意見の重要なものの一つとして、真摯に受け止めてまいりたいと考えております。
男女共同参画・女性活躍担当大臣として、国民の皆様が充実した議論をしていただけるよう後押しをしてまいりたいと考えております。

(以上)