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加藤大臣記者会見(令和5年9月26日)

加藤大臣記者会見要旨

(令和5年9月26日(火)11時40分から11時51分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1. 発言要旨

まず、冒頭、私からは、性的指向・ジェンダーアイデンティティ理解増進連絡会議の開催についてご報告申し上げます。

本日26日15時より、性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律の規定に基づき、第2回性的指向・ジェンダーアイデンティティ理解増進連絡会議を開催いたします。私も冒頭出席し、挨拶をさせていただきます。

今回の会議では、関係府省からの概算要求状況の取りまとめを報告するとともに、既存の学術研究等の内容について各省から報告をしてもらう予定です。

詳細は、内閣府の性的指向・ジェンダーアイデンティティ理解増進担当にお問い合わせください。

冒頭の発言は以上になります。

2. 質疑応答

(問)先ほどの閣議の関係で伺います。先ほどの閣議で総理は10月にも取りまとめる経済対策の中で、こども・若者の性被害防止のための緊急対策などに取り組むと言及がありました。こちらの経済対策の中で、性被害防止にどう取り組むのか、どういった政策が考えられるのかについて教えていただけますでしょうか。

(答)御指摘のとおり、私の担当分野に関しましては、主に少子化対策の推進やこども・若者性被害防止のための緊急対策への取組が含まれてございました。総理の御指示に従いまして経済対策の内容をしっかりと検討してまいります。
具体的な取組という御質問でありましたが、確かに含まれておりまして、具体的な内容につきましては正に今日指示を頂いたところでございますので、今後よく検討をしてまいりたいと思います。

(問)日本版DBSについて、元ジャニーズジュニアの当事者が性加害問題の解決に政治の力を求める中で、臨時国会での法案提出が見送りとなってしまった事態について、担当大臣としての受け止めを伺います。

(答)御質問でありますが、提出断念等と書かれた記事、報道については承知をしておりますけれども、現在御指摘の法案のスケジュール等については定まったものがございません。日本版DBSにつきましては、先般、有識者会議の報告書が取りまとめられたところでありまして、今後この報告書を基に与党をはじめ様々な御意見を丁寧に伺いながら制度設計について検討を進めていく段階と認識をしております。
こども家庭庁としましては、御意見を踏まえながら早急に制度設計を固めていくことに最大限努力をしてまいります。

(問)関連で、党内からは大臣が就任直後に政治と金の問題で対応を追われていて、日本版DBSの調整がそれによって進まなかったのではないかと指摘する声がありますが、御本人としてどのように受け止めますでしょうか。

(答)繰り返しになりますけれども、現在、その法案のスケジュール等定まったものがございませんということを繰り返し申し上げたいと思います。

(問)定まったスケジュールはないということですが、前大臣のほうからは臨時国会も含めて次の国会での提出を目指すという発言もずっとあったんですけれども、この次の国会を目指すという方針自体に変わりはないんでしょうか。

(答)前大臣のほうで今回の提出を目指すという趣旨の御発言があったことも承知をしているところでありますが、実際の現実的な様々なスケジュールということに関しては、正式に定まったものがあるわけでないということを申し上げたいと思います。
もちろん、こども家庭庁としては、早急に制度設計を固めていくことに最大限努力していくということは変わりません。

(問)政治と金についてお伺いします。先ほども指摘があったように、大臣の就任からいくつか政治資金をめぐる報道等が出ているかと思うのですけれども、この場が適切かは分かりませんが、政務として御自身の考えを一度長い時間を取って説明する機会を設けるような意向というのはないんでしょうか。

(答)今のところはそのようには考えてございません。頂いた御質問に一つ一つ丁寧にお答えをしてきたという形を取っております。

(問)今の関連なんですけれども、先日、事務所の家賃相場に関して近く説明をしますというふうにおっしゃったんですが、それはいつ頃になりそうでしょうか。

(答)御質問の記述でのお答え等はさせていただいているのですけれども、広く御説明というところで言いますと、今、その御質問を頂いているという理解でよろしいでしょうか。
当時の不動産関係の方々と相場のことはよく御相談をさせていただいて、周辺でいうところで言うと15万円というのは相場の最低のラインであるということは複数の不動産関係の方々から頂いた情報を基に設定をさせていただいておりますので、全く相場から離れているということはないと受け止めております。

(問)DBSの関係に戻るんですけれども、大臣、先ほど、現在はスケジュールなど定まったものがないというふうな、今日の会見ではそういうふうにおっしゃっていると思うんですけれども、関連で、今まで前大臣のほうでは臨時国会に提出すると、そういうふうなおっしゃりようをしていたのが、ある意味表現が後退していると思うんですけれども。その表現の差というのはなぜ起きたのかについて、どういう背景があるのか教えていただけますでしょうか。

(答)DBSに関しては、大変関心の高いところでもありまして、様々な方からの御意見を頂戴をいたしまして、有識者会議の報告書について御議論をいただいていくという、今、そういうフェーズにあると思います。
9月6日に、公明党さんのほうでも内閣部会にこどもたちを性暴力等から守るための制度検討PT合同会議をされていますし、また9月7日に、自由民主党のほうでも「こども・若者」輝く未来実現会議を行われて、それぞれ有識者会議の報告についての御議論をいただいたと、まだその段階であるというふうに承知をいたしております。
今後、そこで出た御議論等も踏まえまして、しっかりと丁寧に与党をはじめ様々な皆さんの御意見を丁寧に伺いながら制度設計をしっかりしていくということで、今後の進め方はそのように考えていきたいというふうに思っています。

(問)最初の質問に関連で戻ってしまうのですが、こどもと若者の性被害の経済対策の件なんですけれども、先般、取りまとめがこども・若者の性被害の対策の部分のパッケージで行われたかと思うんですけれども、あれとはまた別立てて経済対策用にメニューを詰めていくという理解でよろしいんでしょうか。

(答)そこも踏まえまして、正に今日、総理からの御指示を受けたばかりでございますので、事務方としっかり相談をしながら検討を進めていきたいと思います。

(問)また戻ってDBSの件でお伺いします。与党への説明をした時に、その法案としての抜け道はかなりあるんじゃないかというような指摘があったのかなというふうに捉えてはいるんですけれども。であるとするならば、これまで小さく始めて大きく育てる、早く始めるために小さく生んで大きく育てるんだというような趣旨の見解を専門家の皆さんもおっしゃっていたのかなというふうに思っているんですが、もっと詳細に詰めるように与党から仮に指示があったとすると、準備等いろいろ時間がかかって、法案提出もそうですし、データベースの構築なども含めてより時間がかかることになるかと思うんですけれども、運用開始が遅れていくこととかについては、何か見通しはあるんでしょうか。

(答)繰り返しになって恐縮ですけれども、法案のスケジュールについてはもともとまだ決まったものがない状況でありますので、このため提出しなかった場合の仮定の内容についてお答えをすることは差し控えさせていただきたいと思います。
なお、やっぱり党の方々とか関係者の方々から丁寧に、丁寧に、御議論を承りながら、制度設計に引き続き取り組んでまいりたいと思います。

(以上)