加藤大臣記者会見(令和6年9月6日)
加藤大臣記者会見要旨
(令和6年9月6日(金)11時46分から11時53まで 於:こども家庭庁記者会見室)
1.発言要旨
冒頭、私から1件ご報告がございます。
本日15時から、こども家庭庁の「こどもまんなかひろば」におきまして、「若い世代の描くライフデザインや出会いを考えるワーキンググループ」の構成員の皆さんから、中間報告を手交いただく予定でございます。
これまで、4回にわたるワーキンググループにおいて、ライフデザインや出会いの支援等について、大変精力的なご議論をいただきました。
特に、構成員の過半数を20代の若者が占める中、若者のリアルな生の声と有識者の専門的な意見が合わさって、毎回、非常に刺激的な議論ができたのではないかと感じております。
本日、晴れて中間報告がまとまり、松田座長をはじめ、構成員の皆さんから正式に報告をいただけるということで、非常に嬉しく思っているところです。
詳細につきましては、こども家庭庁の少子化対策室までお問い合わせください。
冒頭、私からは以上になります。
2.質疑応答
(問)令和6年度に、いわゆる信仰を背景とした、こどもへの医療ネグレクトに関する調査研究というものをされると思うのですけれども、これは令和5年度の、いわゆる宗教2世の方々への虐待の調査に続くものかなと思われるのですが、大臣の狙いとお考えをお聞かせください。
(答)保護者の思想信条等に起因する医療ネグレクトに関する調査、こちらにつきましては、こどもが適切な医療を受けられるように、実態を調査して、課題の整理を行うとの趣旨と承知をしてございます。
詳細につきましては、事務方の方にお尋ねいただければと思います。
(問)自民党の茂木幹事長の発言に関して伺います。
茂木幹事長は4日に開いた党総裁選の出馬会見で、保険料と合わせて徴収する子育て支援金の負担を巡って、国民の負担増への不安を払拭するためとして、1兆円分を停止するとの考えを表明しました。政府与党は、少子化対策を重要政策と位置付けて、この支援金制度を盛り込んだ法律は、さきの通常国会で成立したばかりです。茂木幹事長のこの発言について、担当大臣として率直にどう受け止めていらっしゃるか、というのが一点目と、その支援金制度による国民負担増を停止するというこの考えについて、適切だというふうにお考えでしょうか。お願いいたします。
(答)まず、自民党総裁選における、各候補の方々のご主張につきまして、大臣としてコメントすることは差し控えたいと考えております。
その上で、支援金制度につきましては、昨年末に閣議決定された「こども未来戦略」の「加速化プラン」による給付拡充を支える安定財源の一つとして、全世代・全経済主体が子育て世帯を支える仕組みでございまして、先の通常国会で所要の法改正を行ったところでございます。
また、これは、支援金制度により給付を充実させることにより、政府が総力をあげて取り組む賃上げ等とあいまって、若い世代の所得を増やし、結婚・子育てを確実に応援していくものであるとともに、支援金制度の構築は、歳出改革による社会保険料の負担軽減とセットで、かつ、その範囲内で行うことで、実質的な負担が生じないものとしております。
政府としましては、こうした枠組みに沿って、支援金制度の実現を図るとともに、若い方々が将来に展望を抱けるように、責任を持って安定財源を確保しつつ、全世代でこども・子育て世帯を応援していくという制度の趣旨について、引き続き、説明を尽くしてまいります。
(問)今大臣がおっしゃった、説明を尽くしていくというものは、茂木幹事長を含めて、自民党の人たちに説明を尽くしていくということでしょうか。
(答)各政党の方々を含め、広く国民の皆様に向けて説明を尽くしていくということです。
(問)ありがとうございます。
あともう一点、別件で、今日のライフデザインの検討会からの手交についてですけれども、こちらの会議は、大臣もとても強い思いを持って主導されていると伺っているのですが、このライフデザインとか、結婚出会い支援について、問題意識を持たれたきっかけなどがあれば教えてください。
(答)若い方々の声を伺っていく中で、私の身の回りの若い、まさにライフデザインを描く年頃の方々から、例えばですけれども、結婚や子育て、そういったものの大きな転換点と、それから仕事のキャリアデザインの大きな転換点、そういったところが重なって、いろいろと忙しくなったり、選択に迷ったり、そういうことがあるのだというお話を日頃から伺うことが多かったですね。
そういったところから、今の若い方々が何に悩んでおられるのか、その皆さんたちが自己実現を果たしていくにあたって、何か政府としてできることはないか、そういったことを考え始めたところがきっかけになっています。
(以上)