三原大臣記者会見(令和7年3月25日)
三原大臣記者会見要旨
(令和7年3月25日(火)10時19分から10時24分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)
1.発言要旨
おはようございます。私からご報告1件ございます。
明日16時30分より、「第2回こども性暴力防止法に関する関係府省庁連絡会議」を開催いたします。
かけがえのないこどもたちの権利と尊厳を守り、こどもに対する性暴力等を防止することは極めて重要です。
昨年6月に成立しました、「こども性暴力防止法」に関して、関係府省庁の局長級を構成員とした連絡会議や、その下の幹事会を設置しており、施行に向けて検討すべき様々な論点について、この半年間、関係府省庁と議論を重ねてまいりました。
明日連絡会議では、これまでの検討を踏まえた一定の議論の整理を行うとともに、今後の検討の進め方をお示しし、関係府省庁と認識共有を図ることといたしております。詳細に関しましては、こども家庭庁成育局こども性暴力防止法施行準備室にお尋ねをいただきたいと思います。
2.質疑応答
(問)こどもの性暴力、性被害に関連いたしまして、生成AIで合成されたディープフェイク、精巧な偽画像の問題がありまして、例えば、顔写真と性的な画像の合成を簡単に再現できてしまうと、そういうものは例えば、SNSで出回れば、顔写真を使われた当人は大変なショックを受けると思いますけれども、一方で、合成画像は本人の写真なのかといったような問題もあるようでして、現在の法制度で規制は可能なのでしょうか。海外では、ディープフェイクそのものを規制するといった動きもあるようですけども、国内での対策について、今後の方向性ですとか、議論すべき論点というものに何かお考えがあれば、お聞かせ願いたいと思います。
(答)AIで合成した画像について、現行の法制度での規制や取締まりの可否に関しては、刑法など、個別法の解釈に係ることであり、また、捜査機関により収集された証拠に基づき個別に判断されるべき事柄であるため、こども家庭庁として一概にお答えすることは困難です。
その上で、青少年が安全に安心してインターネットを利用できるような環境の整備は大変重要と考えております。
「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」に基づいて、基本計画の作成と推進を所管する、こども家庭庁が中心になって、関係省庁と連携をし、基本計画に則って様々な対応を行っています。
現在、「青少年インターネット環境の整備等に関する検討会」の下に、「インターネットの利用を巡る青少年の保護の在り方に関するワーキンググループ」を設置し、先月2回目の会合を行って課題の洗い出しを行ったところでございます。この中では、例えば、生成AI等を用いた、いわゆる「児童ポルノ」に関する意見もございました。
引き続き、有識者ヒアリング等を行い、インターネットの利用を巡る青少年の保護に関して、課題と論点の整理を行う予定としており、関係省庁と連携を図りながら、丁寧な議論を行っていきたいと考えております。
(以上)