加藤大臣記者会見(令和6年3月12日)
加藤大臣記者会見要旨
(令和6年3月12日(火)9時02分から9時05分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)
1.発言要旨
冒頭、私から1件ご報告がございます。
本日12時30分より、第1回保育人材確保懇談会を開催いたします。
これまでも保育人材の確保に向けては、保育現場の負担軽減や保育士の新規資格取得支援、再就職支援など、総合的に取り組んでまいりました。本懇談会では、それらの施策と併せて、専門職としての保育の魅力、イメージの向上等について、こども家庭庁を含む保育・幼児教育関係者が、一丸となって取組を進めていくために、さまざまなお立場の方にご参集をいただき、ご議論いただくこととしており、私からも会議でご挨拶をさせていただくことを予定しております。自由闊達なご議論の場になることを期待したいと思っております。
詳細は、こども家庭庁保育政策課にお尋ねいただければと思います。
以上です。
2.質疑応答
(問)いわゆる「日本版DBS」のことについてお尋ねします。「日本版DBS」の制度創設を盛り込んだ法案が先週の与党の部会で大筋で了承されました。近く国会への法案提出に向けて閣議決定を控えているかと思いますが、改めて、この制度の意義と法案成立に向けての大臣の思いをお聞かせください。
(答)まず、いわゆるこども性暴力防止法案につきましては、先週7日、自民党の内閣第一部会「こども・若者」輝く未来創造本部合同会議において、法案審査が行なわれ、政府案が後藤本部長及び太田部会長に一任をされたというふうに承知をしてございます。
こどもに対する性暴力の被害は、こどもの権利を著しく侵害し、その心身に生涯にわたって回復し難い重大な影響を与えるものであり、決してあってはならないことであります。その点、本制度は、こどもの安全・安心を確保するための重要な施策であると考えております。
私としては、この仕組みがこどもの性被害防止のためにより実効的なものになるよう、制度設計をしっかり進め、今国会での法案提出を目指して、最大限努力をしてまいります。
(問)1問伺います。自民党の青年局の懇親会のダンスショーをめぐる問題についてなのですけれども、先週、藤原青年局長と中曽根代理が辞任しまして、企画に関わった議員がダンサーを呼んだ理由として「ダイバーシティをコンセプトに招くことにした」といった説明をしているのですけれども、このイベントについて青年局次長を務めたご経験のある大臣は、どのようにこの事案を受け止めていらっしゃるか、ご見解を伺いたいと思います。
(答)お尋ねの件につきましては、自民党の藤原青年局長及び中曽根青年局長代理が、国民の信頼を損ねたとして謝罪をし、青年局の役職を自ら辞任されたというふうに承知をしております。
ここは大臣会見の場ではありますが、あえて青年局役員経験者として申し上げれば、会の趣旨にそぐわない極めて不適切な内容の余興が企画・実施され、国民の不信を招いたことは誠に遺憾であり、また、ダイバーシティや多様性という言葉が用いられたようでありますけれども、政府が目指すこれらを尊重する社会とは文脈も次元も異なるもので、仮に女性の参画がしっかりと確保されていたのであれば、あのような演出にはならなかったであろうということを考えますと、自民党の組織のダイバーシティやインクルージョンが十分に進んでいないという問題が今回の事案の根底にあると認識をしております。
その上で、大臣としましては、政府の目指す多様性が尊重される社会は、すべての人が自らの意思に基づき、個性と能力を十分に発揮できる、公正で多様性に富んだ、活力ある持続可能な社会であり、その実現に向け、引き続き尽力をしてまいりたいと考えております。
(以上)