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三原大臣記者会見(令和7年2月18日)

三原大臣記者会見要旨

(令和7年2月18日(火)9時10分から9時15分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

私から報告1件ございます。

この度、孤独・孤立対策として、新たに、「安心・つながりプロジェクトチーム」を発足することといたしました。ご報告いたします。

プロジェクトチームの第1回は今週2月20日に開催することといたしております。

このプロジェクトチームは、今後、我が国で単身世帯・単身高齢世帯の増加が見込まれ、孤独・孤立の問題の深刻化が懸念される中、こうしたことに備えた孤独・孤立対策のあり方を検討してまいりたいと思っております。

その際、先月、能登地方の仮設住宅と神奈川県藤沢市の多世代交流の賃貸アパートなどの視察で実感してきたことを踏まえまして、多世代交流の視点も含めたつながり・居場所づくり、こうしたことの重要性を認識するとともに、長期的な視野に立って、単身高齢者等の孤独・孤立状態の予防の観点から検討を行うことといたしたいと思います。

つながり・居場所づくりの支援の現場の方々などからもヒアリングを行いながら、本年夏頃に議論の取りまとめができますよう、しっかりと議論を深めてまいりたいと思います。

このプロジェクトチームの詳細につきましては、孤独・孤立対策推進室にお尋ねいただければというふうに思います。

2.質疑応答

(問)0歳児から2歳児の保育料について伺います。
石破首相は昨日の衆院予算委員会で、「然るべきタイミングで、保育料の負担軽減の問題も含め、更なる負担軽減や支援拡充の論点を整理し、安定した恒久財源の確保策と合わせ成案を得ていきたい」と答弁しました。併せて、「保育料が高くて預けられないことがないよう環境整備を進めるべきとの指摘を重く受け止める」とも述べましたが、大臣として0~2歳児の保育料が高いとの指摘に対しどういった問題意識をお持ちなのか、負担軽減を進めていくべきとお考えなのか、ご見解を伺います。
また、いつごろまで成案がまとめられるというご認識なのか、例えば6月の骨太方針へ負担軽減を書き込むことなどもあり得るのか、ご見解をお願いいたします。

(答)昨日、衆議院予算委員会におきまして、0~2歳の保育料に関する前原議員からの質問に対して、総理から、「「保育料が高くて保育園などに預けたくても預けられないといったことがないように環境整備を進めるべき」とのご指摘を重く受け止める」旨のご発言があったことは承知いたしております。問題意識として共有をしたいと思います。
現在、政党間でご協議いただいている状況ですが、その協議が整えば、然るべきタイミングで、保育料の負担軽減の問題も含め、更なる負担軽減・支援の拡充について、論点を整理した上で十分な検討を行い、その結果に基づき、安定した恒久財源の確保策と併せて、成案を得ていくものと認識しており、協議の状況をしっかり見守ってまいりたいと思います。
6月の骨太の方針云々というご質問もございました。これも三党間の協議で進められるというふうに認識しておりますので、その状況を見守ってまいりたいと思っております。

(問)子ども・子育て支援金制度についてお伺いします。
石破首相が昨日の衆院予算委員会で高額療養費の多数回該当について見直しの凍結を表明しました。子ども・子育て支援金の財源について、政府は社会保障改革の徹底などで確保するとしており、高額療養費制度の見直しもその改革工程の一つでした。今回の多数回該当の見直し凍結により、負担の削減効果にどう影響するか教えてください。
また、今後の社会保障改革にどう影響するか、実質負担がゼロとの政府の説明は変わらないのか、大臣のお考えをお願いします。

(答)今回の高額療養費の見直しについて、総理が年4回以上該当される方の自己負担額を据え置くと答弁されたことは承知しておりますが、それによる社会保険料の負担軽減効果への影響については所管外でありますので、私からのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
その上で、3.6兆円の加速化プランを支える安定財源のうち、1兆円程度は歳出改革により生じる保険料負担の軽減効果の範囲内で支援金制度を構築することとしており、法文上、支援金制度を導入しても、歳出改革等により社会保障負担率は上がらないということを、国民に新たな負担を求めないことの証として、お約束をしているところでございます。
この社会保障の歳出改革につきましては、全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋である「改革工程」に基づき、2028年度にかけて積み上げられていくものであります。
したがって、今後とも関係省庁が連携して、「改革工程」に沿った歳出改革を着実に進めていくことにより、必要な社会保険負担軽減効果が確保されるものと考えており、これまで申し上げてきた方針が変わるものとは考えておりません。

(以上)