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三原大臣記者会見(令和7年5月27日)

三原大臣記者会見要旨

(令和7年5月27日(火)9時40分から9時47分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1. 発言要旨

おはようございます。私から報告1件ございます。本日、「第3回孤独・孤立対策推進本部」を開催し、「孤独・孤立対策重点計画」の改定につきまして決定いたしましたので、ご報告をいたします。孤独・孤立対策推進法の施行から1年を迎えて初めての改定となります。

まず、地方自治体への伴走支援やNPO等の取組支援、孤独・孤立の予防など、これまでの重点事項について取組を強化して、引き続き重点的に推進することといたしました。また、今般、特に次の事項を重点事項に盛り込み、取組を推進することといたしました。

まず先週、総理とともに、こども食堂を視察させていただきまして、こどもの孤独・孤立の予防というものが重要であることを改めて実感したところでございます。こどもや若者のための家庭や学校以外の多様な居場所づくり、居場所づくりから相談支援など切れ目のない支援体制の構築、そして教育や福祉など分野を横断した地域の「顔の見える関係」づくりなどに着実に取り組むことなど、昨年の小中高生の自殺者数が過去最多となったことも踏まえて、取組を更に強化することといたします。

続きまして、「安心・つながりプロジェクトチーム」において議論を重ねておりますように、今後の単身世帯・単身高齢世帯の増加や、それに伴う孤立死の増加といった中長期的な課題に取り組んでいくこともまた重要であります。

このため、単身者の孤独・孤立や、社会とのつながりを失い孤立死に至ることを予防するという観点からの、「居場所・つながりづくり」の取組を推進することといたします。重点計画の改定に当たりましては、有識者会議や、官民連携プラットフォーム、「安心・つながりプロジェクトチーム」において、多角的に議論を重ねていただきました。

また、私が議長であります「孤独・孤立対策推進会議」においても、関係省庁の取組を確認いたしまして、自治体やNPOなど、現場のご意見を伺いました。今般の改定は、こうした議論の成果をしっかりと盛り込んだものとしてございます。

本部において石破総理からは、私に対し、孤独・孤立対策及びこども政策担当としてリーダーシップを発揮し、関係大臣と密接に連携をしながら、重点計画に沿った取組を、中長期的視点に立った取組と併せて強力に推進すること、また、関係大臣に対し、「若者自殺危機対応チーム」の設置促進ですとか、学校での取組の強化、また高齢者等終身サポート事業の適正な利用促進、生活や居住に困難を抱える方々への支援、地域共生社会の実現に向けた世代・分野を超えた連携など、関連する施策に引き続き着実に取り組むことの指示がございました。引き続き、孤独・孤立対策担当大臣として、しっかりとリーダーシップを発揮し、地方公共団体やNPO等の皆さんと手をたずさえながら、本日の推進本部で改定いたしました重点計画に基づき、政府一丸となって、孤独・孤立対策を強力に推進してまいりたいと思っております。私からは以上です。

2. 質疑応答

(問)小泉進次郎農林水産大臣が昨日、随意契約で政府備蓄米を放出する狙いについて記者団の取材に、米離れが進む年金生活の高齢者などを例えに挙げて、「生きるのに必死な方々に届けたい」と語りました。今回の備蓄米の放出で、年金生活者だけでなく、米価格の高騰に直面するひとり親家庭、そして生活困窮家庭、こうした方々の食卓に米を行き届ける、そうした取組が求められています。三原大臣として、小泉農林水産大臣とどのように連携していくお考えなのか、教えてください。

(答)米の価格が高騰して、それが続いていく中で、米の安定的な流通などにつきまして、現在、小泉農林水産大臣のもと、さまざま調整・検討ということが大変スピード感を持って行われているというふうに承知をしております。
生活困窮家庭を始めとして、国民の食卓にお米を届けること、これはもう喫緊の課題でありまして、またひとり親家庭の支援を担当するこども担当大臣といたしましては、必要な協力がありましたら何でも協力するという、そういう体制で、そういう想いでしっかりと協力をしてまいりたいというふうに思っております。
いずれも農林水産大臣の所管でありますけれども、現在の検討ですとか調整状況をしっかり見守りながら、応援をしていきたいというふうに考えております。

(以上)